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AT限定中型・準中型免許が新設 部活の送迎にはどの免許が必要?大型免許はいる?

2026.9.7

子どもが中高生になると、部活やクラブチームの遠征や、遠方での試合が増えてきます。そうなると、たびたび持ち上がるのが「誰が乗迎バスを運転するのか」という問題。保護者やコーチが運転を依頼されるケースもよくありますが、実は普通自動車免許でマイクロバスを運転することはできないことをご存じでしょうか。

今回は、部活を送迎する際に必要な免許の現実と、2026年4月からスタートした新制度「AT限定中型・準中型免許」の費用や日数について、分かりやすく解説します。

部活送迎でマイクロバスを運転するなら「中型免許(8t限定なし)」が必須!

部活動

学校の部活やクラブチームなどの遠征で大活躍するマイクロバス。お金をとるわけでもないし、身内の送迎だし…と気軽に考えがちですが、普通免許で運転するのはNG。マイクロバスを運転するには「中型一種免許(8t限定なし)」以上の取得が必須です。

そもそもマイクロバスは「乗車定員11人以上29人以下、かつ車両総重量8トン未満のバス型の中型自動車」です。しかし、普通免許(AT限定含む)で運転できるのは「定員10人以下」。10人まで乗れるミニバンならOKですが、1人でも座席が増えて11人乗りになると、普通免許では運転できません。もし、普通免許で運転してしまうと「無免許運転」になる恐れがあります。

ここで勘違いされがちなのが2007年(平成19年)の法改正以前に免許を取った人の免許証に記載された「中型車は中型車(8t)に限る」の1文です。「中型車」と書いてあるからマイクロバスもいけるのでは…と思いきや、これは名前こそ「中型」とついていますが「昔の普通免許」というのが実態。「重さ(8トン未満)」の条件はクリアしていても、「定員10人以下」という制限はそのまま残っているので、11人以上が乗るマイクロバスは運転できません。マイクロバスを運転するには、教習所に通うなどして、その「限定」を外す必要があるのです。

なお、学校やチームが所有する白ナンバーのバスは、プロ用の二種免許を必要としないため、一種免許を持っていれば運転できます。

忙しい父兄も挑戦しやすい?!新設された「AT限定中型・準中型免許」とは

ギアレバー

しかし、いくらマイクロバスを運転するためとはいえ、今から教習所に通い始めるというのは、時間的にも心理的にも大変ですよね。そんな保護者や先生方に朗報です!深刻化するドライバー不足や車両のAT化を受け、2026年4月から「中型」「準中型」に「AT限定」が新設されました。

日本の自動車市場でAT車のシェアは90%を超えており、自動車学校でもAT限定で免許を取得する人が70%を突破。街を走る車の中には普通車だけにとどまらず、トラックや大型・中型バスにもAT車が増えつつあります。それなのに、今さら教習所で普段運転している車より大きなマイクロバスに乗り、クラッチ操作やギアチェンジの講習・検定を受けるのはハードルが高い、と感じる人が多いのも無理はありません。

しかし、「AT限定」の新設でミッション操作による講習や検定が免除されたことで、マイクロバスを運転するための免許を取得する際のハードルは大幅に下がりました。

新設されたのは以下の2つ。

AT限定準中型免許:主に2トントラックなどの配送車向け
AT限定中型免許:4トントラックやAT車のマイクロバスを運転可能

基本的には20歳以上で普通免許取得から2年が経過していれば、上記の「AT限定中型免許」に挑戦することができ、AT車のマイクロバス(29人乗りまで)が運転可能となります。マイクロバスといってもクラッチやギア操作がないので、普段乗っているAT車と同じだと思えば、心理的にはずいぶん楽になりますよね。

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マイクロバス

それでは実際に免許を取得する場合、費用と期間はどれぐらいかかるのでしょうか。それは、今持っている免許の種類によって変わってきます。「AT限定」のマイクロバス免許を取得するパターンをまとめました。(この場合、言うまでもなくMTのマイクロバスは運転できないので、チームのバスやレンタカーがMTではないか、確認しておきましょう。)

まず、2007年以前の「8t限定免許(MT)」を持っていると、「限定を解除」するだけなのでかなり有利です。「AT限定中型」の免許を取得するには4時間の技能教習を受けて審査に合格すればOK。これなら週末だけで取得可能なレベルです。2007年以前の「8t限定免許(AT)」を所有している人でも、技能教習9時限なので5〜6日あれば十分でしょう。費用は10万円前後です。

現行の普通免許からの取得に挑戦する場合は、11〜19時限の技能教習などが必要となり、期間は約3週間〜2カ月、費用の目安は20万円前後です。

ハードルが下がったといっても10万〜20万円の出費が家計に痛いのは事実。そこで活用したいのが国の給付金制度「教育訓練給付金(特定一般教育訓練)」です。「在職中の会社員」などの条件が合えば費用の「最大50%(上限25万円)」が支給されます。ただし、受講開始の14日前までにハローワークでの事前申請が必要なので、教習所の入校前に支給の要件を確認しておきましょう。

「AT限定中型免許」の新設でより身近に 部活送迎に必要な免許の現実

2026年4月に「AT限定中型免許」が新設されたことで、部活の送迎バスを運転するためのハードルは大きく下がりました。さらに「教育訓練給付金」を賢く使えば予算もぐっと抑えられます。週末の数時間で「マイクロバスを運転できる免許」を取得しておけば、子どもからもチームからも感謝されること間違いなしですね。

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【執筆】ユピスタ編集部
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