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推し活でセロトニンが分泌?!人気キャラクターを応援する「推し活」のススメ

2022.12.26

皆さんに「推し」はいますか?
日々、私たちを幸せな気持ちにしてくれる「推し」。そしてその推しを応援する活動、いわゆる「推し活」。実はこの「推し活」、とても健康に良いのです!好きなものを愛で、応援する「推し活」が、どのように私たちを癒してくれるのか。
存在そのものが私たちの心身を健康にしてくれる推しの尊さと、昨今の推し活事情を解説します。

幸せホルモン、セロトニン!ココロもカラダもスッキリ

体内ではふだん、100種類ほどの様々なホルモンが分泌されています。どれも少量ですが、内臓の働きを調整し体の調子を整える大事な働きをしています。今回ご紹介するのは、「幸せホルモン(ハッピーホルモン)」とも呼ばれるホルモンです。

例えば、セロトニン。体内で作られるのは約10mgで、そのうち2mgが脳で働きます。たった2mgですが、不足すると交感神経と副交感神経のバランスが失われ、睡眠障害、イライラ、鬱などを引き起こすとか。セロトニンの量を保つには、規則正しい生活を心がけ、日光に当たり、運動するのが良いと言われています。涙を流すことも効果的。感動的な映画や本を見て泣くとスッキリする、という説には科学的な裏付けがあるんですね!

オキシトシンもまた幸せホルモンのひとつ。別名「愛情ホルモン」とも言われ、不足すると孤独感を強く覚えたり、人間関係が辛くなったりするそう。なので、気の合う友達と時間を過ごしたり、感謝したりされたりする時間はとても大切です。また、これら以外の幸せホルモンとして有名なのが、「報酬系ホルモン」とも言われるドーパミン。ドーパミンが不足すると、やる気がなくなったり、疲労感が強くなったり、集中力が下がったり。そんな時に効果的なのが「自分へのごほうび」。美味しいものを食べたりオシャレをしたり、いつもと違う楽しい経験をすることで、ドーパミンの分泌を促進させることができます。

「幸せホルモン」を増やすことは心身の健康にとても重要ですが、実はこの幸せホルモンを、効果的かつ一気に増やす方法があります。そのひとつが、「推し活」なのです!

推し活で応援!人気キャラクター、アイドル、2.5次元俳優から建物まで?

推し活

元々「推し活」と言う言葉は、女性アイドルのファンが使っていましたが、今や自分の好きなものなら何にでも使われるようになりました。アイドルや俳優、スポーツ選手はもちろん、二次元キャラクターやそれを演じる2.5次元俳優、歴史上の人物、動物、食べ物、映画に鉄道、果ては建築物まで。自分が好き!イチオシ!推薦したい!ものなら何でも「推し」に。

推し活の経済効果は高く、2021年度の市場規模は約6800億円以上。歌や映画、本やグッズの売り上げはもちろん、「推し色・推しカラー」の商品など、直接的に推しと関係がなくても、推しを感じられるコンテンツに多くのお金と時間、エネルギーがつぎ込まれています。
さらには「推し活」人口も増加し、Z世代(10代〜20代前半)のうち9割に何らかの「推し」がいる、3人に1人が「推し活をしている」という調査結果が。また、シニア世代の女性を対象とした調査でも「推しがいる」と回答した割合は35%に上っています。今や推し活は年齢・性別を問わず、日本に浸透している新しい文化なのです!

推し活は日本の経済だけでなく、私たちのメンタルヘルスにも良い影響を与えてくれます。考えてみると、前述の「幸せホルモン」は、推し活と直結していますね。いつもよりオシャレをして推しの試合や舞台を見ている時はドーパミンが、推しの活躍に感動して涙を流している時はセロトニンが、そしてSNSで推しの尊さを書き込んで「いいね」をもらい、ファン同士のコミュニティで推しについて語り合っている時はオキシトシンが分泌されているはず。大切な人の頑張りを支え、成功を一緒に喜ぶことは、私たち自身の幸せに欠かせないことなのかもしれません。

推し活のススメ。セロトニンがQOLを上げる

推し活

推し活で幸せホルモンの分泌が増えると、私たちの行動はよりポジティブになります。ダイエットしよう、オシャレしようと考えたり、推しを感じる旅行をしたり、さらには外国語を学習するモチベーションになったりすることも。「自分のため」というだけではできなかったことが、「推しのため」なら頑張れるようになることさえあります。

実際、利用者のメンタルヘルスに推し活を取り入れる高齢者施設も増えています。ある施設には推しができたことで要介護が3から1になった方や、推しを応援するためにリハビリを頑張り始めた方もいるそうです。推し活で他の人とのコミュニケーションが増えると孤立を防ぎ、認知症を防ぐ効果もあると考えられています。

とはいえ、推し活には注意も必要。「推し疲れ」なんて言葉もあるように、夢中になり過ぎると、推しに生活のすべてを左右される危険があります。自分と他のファンと比較して落ち込んだり、推しの言動に振り回されたり……。あらかじめ推し活に使うお金と時間を決めておく、SNSの利用方法を見直すなど、推し活を楽しく続ける方法を考えたいですね。推しのおかげで幸福な気持ちになり、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)も上がる。それこそが理想の「推し活」です。

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推し活がもたらす心身の健康

何かとストレスのたまる現代。ストレスは免疫低下の原因にもなり、心身の健康に悪循環を招くモト。そんな中で楽しみながら幸せホルモンのセロトニンを分泌させてくれる「推し」がいることは、とてもラッキーだと言えるでしょう。バランスの取れた推し活で、ストレス社会を上手に乗り切っていきたいものです。


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【執筆】ユピスタ編集部
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