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アニマルセラピーが健康寿命を延ばす!癒しのロボットペットも大人気

2022.4.8

約7割が、1人暮らしか高齢夫婦のみになるという「2025年問題」が間近に迫る中、認知症の方や高齢者のケアに、アニマルセラピーの活用が進んでいます。さらに最近では、生きた動物の代わりにロボットペットを導入する動きも。ペットやロボットペットが高齢者の健康に及ぼす影響とは?医療や介護の現場で積極的に導入され、実践されているアニマルセラピーの癒し効果と現状を紹介します。

アニマルセラピーが健康寿命を延ばす?

アニマルセラピー

動物を飼っている人にとって、大好きなペットに触れる瞬間は、いつでも幸せな時間です。暖かくて柔らかい体に触れたり抱っこしたりするたびに、ペットの癒し効果を実感しますね。その癒し効果は科学的研究によっても裏付けられています。実際、アニマルセラピーは高齢者を対象とした医療や介護の現場にも取り入れられ、大きな効果を上げてきました。

ある研究によると、動物との触れ合いによって、うつ状態が改善され、活動的になったといいます。会話が増え、自発的な行動につながったなどの心理的、社会的効果や、さらに、ストレスを感じると上昇する唾液アミラーゼ活性値が下がったり、唾液中の「幸せホルモン」といわれるオキシトシン分泌量が増加した、などの生理的効果も確認されています。ペットの飼育により、ドイツやオーストラリアでは年間何千億円もの医療費削減効果が算出され、犬猫を飼っている人は飼っていない人に比べ、2年後の生存可能性が高いというデータすらあります。高齢者にとって、動物に触れることに大きなメリットがあるのは間違いないといえるでしょう。

とはいえ、高齢者を対象とした介護施設でのアニマルセラピーには注意すべき一面も。犬や猫が苦手な方もいますし、衛生面や動物アレルギーには細心の注意が必要です。それに仲良くなるとお別れが淋しいというケースも。そこで近年、動物の代わりにロボットペットを導入する施設が増えてきました。でも果たしてロボットが、本当に生きた動物の代わりになるのでしょうか。

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ロボットペットが医療介護現場で活躍中

アニマルセラピー

興味深いことに、ロボットペットにも、生きた動物によるアニマルセラピーと同じような効果が期待できると確認されています。

ある介護施設では犬型のロボットペットを導入することで、利用者やスタッフとのコミュニケーションが活発になり、笑顔が増えたことを実感したそうです。普段あまり他の人との会話に加わらない人でも、ロボットペットとの会話には抵抗感が少ないようです。別の猫型ロボットペットに関する実験では、猫を飼っていたことがある人や猫好きの人は、猫型のロボットペットにも強いリラックス効果を得られることが確認されました。

10年にわたる学術的研究によって作られたロボットペットもあります。高齢者がこのロボットペットと遊ぶことで、尿酸値でのストレス数値が下がり、徘徊回数や徘徊時間、落ち着きのない言動が減少することが分かりました。一方それとは逆に、活発なコミュニケーションや意欲的な行動の向上も見られました。特に利用者のストレスや不安感の軽減は大きく、それはうつや認知症予防に効果があるとみられています。もちろんそれによって、お世話をするスタッフさんの心身の負担を軽減する効果もはかりしれません。このロボットはセラピー効果が認められ、宇宙飛行士の孤独感を和らげるためにロケットへの搭載まで検討されているほどです。

自宅でも癒しの積極的な導入を

アニマルセラピー

こうしたロボットペットによる「アニマルセラピー」は、施設だけでなく家庭でも体験することができます。本物の動物を飼うことは、高齢者にはなかなかハードルが高いもの。日々のお世話はもちろん、一度迎え入れれば10年、20年と面倒を見なければならないことを考えると、動物は飼えないと考える方は少なくないでしょう。


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その点、ロボットペットであれば、餌やトイレの世話も、天気の悪い日に散歩に連れていく必要もありません。動物病院にかかることもなければ、お別れの心配も不要です。購入費用はかかってもランニングコストを考えれば、実はロボットペットによるアニマルセラピーは、かなり費用対効果が高いといえます。

またロボットペットには、本物のペットさながらに「育てる」ことを重視したタイプもあります。ユピテルから発売の猫型のバーチャルペット「Juno (ユノ)」は、最初は本物のネコのように飼い主と距離がありますが、毎日話しかけたり、ご飯をあげると、少しずつなついてきます。箱型のボディなので手触りの癒しはありませんが、その分、ロボットにはない表情豊かな3Dの動きで癒してくれます。

さらに見守りや防犯・留守番など、機能を重視した「ハイテク系」も存在します。ユピテルの「ユピ坊」は、インターネットと接続することで、高齢者を遠隔で優しく見守りながら、離れて暮らすご家族とのコミュニケーション端末になる見守りロボット。またユピ坊も、Junoも、ヒトの言葉を認識して「会話」が楽しめるのも特徴です。先にご紹介したアニマルセラピー効果に加え、こうしたロボットたちの活躍にも、大いに期待したいですね。

癒しこそが超高齢化社会を支えるカギに

超高齢化社会が進行する中、様々な不安を感じることが多い毎日では、癒しのソリューションはますます重要になります。テクノロジーで社会に貢献するユピテルも、ユピ坊やJunoといったプロダクトで皆様に寄り添っていきます。


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【執筆】ユピスタ編集部
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