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スマートホームとアニマルウェルフェア ヒトもペットも快適にするペットテック

2023.6.19

IoT(モノのインターネット)やICT(情報通信技術)の波に乗って普及する、スマートシティスマートホーム。最新テクノロジーは、人だけでなく動物の暮らしも変えてきました。とりわけ、人とペットの生活に影響を与える、ペット×テクノロジー。その最新テクノロジーと、背景にあるアニマルウェルフェア(動物福祉)など、私たちの日常で起きている意識の変化を解説します。

ペットカメラに自動給餌器、IoTとICTで進むペット×テクノロジー

アニマルウェルフェア ペットテック

身の回りにある多くのモノが常にインターネットとつながっている、IoT、ICT時代。私たちの暮らしはとても便利になりました。スマホを使えばWi-Fi接続された家電の操作や鍵の開閉ができ、会社から家のエアコンや照明のスイッチを入れることだって可能。こうしたIT技術はペットの世話にも広がり、ペット×テクノロジー、ペットテックと呼ばれ、今やペットの暮らしも変化させています。

例えば、スマホのアプリでエアコンを操作すれば、暑い日や寒い日でも安心してペットをお留守番させることができます。また、24時間作動するペットカメラがあれば、外出先でもペットの様子を見守ることができるので、異常があれば早めに気づくことができますよね。スマホを通してペットに話しかけたり、おやつをあげたりする機能もあり、ペットも退屈せずにお留守番できます。帰宅時間が遅れたり、長めのお留守番をさせたりする時に役立つ自動給餌器は、決まった時間に決まった量を給餌することができ、ペットの肥満対策や健康維持にも役立ちます。

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また、ペット用のマイクロチップも普及してきました。マイクロチップというのは、動物の皮膚の下に埋め込む長さ1センチ前後の小さな電子タグです。専用の機器で登録番号を読み取ることでその動物の身元を明らかにできるので、万一、迷子になった時でも帰って来られる確率がぐっと上がります。装着する際の痛みは予防注射程度ですし、電池式ではないので半永久的に使用可能。副作用もほとんどありません。今では6割以上犬と、3割の猫に装着されています。

広がるアニマルウェルフェア。スマートホーム化された便利な生活はペットにも?

現在、日本では犬と猫だけでも約1600万頭が飼育されています(犬705万頭、猫883万頭)。ストレス社会の中でペットによる「癒し」を求める人が増えるにつれ、ペットの「家族化」も進みました。多くの人がペットは単なる愛玩動物ではなく家族の一員だと考えています。飼い主がペットの餌や健康に気を配るようになったおかげで、30年前と比べると犬の平均寿命は2倍になり、猫の平均寿命も約10年延びたのだとか。

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また、「アニマルウェルフェア(動物福祉)」が広まるにつれ、ペットだけでなく牛や馬、ニワトリなど、家畜の飼育環境も見直されています。「アニマルウェルフェア」は「動物が生まれてから死ぬまでの身体的・心的状態」と定義され、より快適な環境下で飼育することにより、動物の病気やストレスを減らそうという考え方です。動物の保護はSDGsの目標15「陸の豊かさも守ろう」とも密接に関わっています。

こうした考え方はペット業界にも影響を与えました。ペットが快適に暮らすためにテクノロジーを活用する「ペットテック」の国内市場規模は年々増加。2023年度には5,000億円になると予想されており、これは2018年の6.7倍以上。ペット保険を扱う某大手保険会社の調査によると、犬にかける年間支出は平均約36万円(前年比103.4%)、猫の場合は約16万円(前年比95.0%)にのぼります。さらに、発売される商品やサービスも、単に「ペットの管理を便利にする」だけでなく、「ペットの心身の健康」を重視したものが注目を集めるようになりました。

ペットのアニマルウェルフェアはペットテックに支えられ、ヒトの負担も軽くする

アニマルウェルフェア ペットテック

ペットの健康に役立つペットテックの代表選手は、ウェラブルデバイス(体に装着できる装置)かもしれません。小型犬や猫に装着できるほどの小型デバイスも開発されています。首輪に24時間付けることで、位置情報はもちろん、体温などのバイタル、運動量や睡眠時間、トイレや水を飲む回数などの行動データを取得。飼い主はペットに異常があればすぐに気づくことができます。取得した心拍データからペットの感情を分析できるデバイスも。今、リラックスしている、ストレスを感じている、などのように表示されます。こうしたデータを継続的に記録すれば、コミュニケーションの改善や、病気の早期発見に役立つかもしれませんね。

泌尿器系の疾患が多い猫に嬉しいのが、排泄物から健康チェックができる「スマートトイレ」です。トイレの下部にあるセンサーで尿の量などを測ってAIが分析。多頭飼いでも、個体を判別して記録できるそうです。排泄といえば、ドローンを使ったサービスも開発中です。ドローンが糞の落ちている場所を検知して飛んでいき、糞を片付けてくれるのだとか。犬の散歩にはドローンが欠かせない、そんな時代が来るかもしれませんね。さらに、条件を満たせばオンライン診療ができる動物病院も少しずつ増えています。

家畜については、例えば牛の首輪に装着したデバイスで、牛の行動をモニタリング・分析できるシステムが登場。放牧中でも病気やけがにすぐ対応できますし、畜産農家が抱える人手不足の解消にも役立っています。

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ワンちゃんもネコちゃんも。ペットの家族化で急伸長するペット×テクノロジー

保護猫や保護犬を迎える家庭も増え、ペットの家族化やアニマルウェルフェアの考え方はさらに浸透していくでしょう。言いたいことがあっても言葉を話せない動物たちのために、そして家族としてペットを大切にするオーナーのために。ペットテックが、これからも人と動物の幸福に寄与していくことを期待したいですね。

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【執筆】ユピスタ編集部
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