車のナンバープレートを華麗に彩るバリエーション豊富なデザインは、地域ごとに決められているシンプルなものが基本となっていましたが、近年では地域の魅力を発信する「広告塔」としての効果が期待され、さまざまなご当地ナンバー・図柄入りナンバーが登場するようになっています。こうした特別仕様のナンバーに変更することは、実を言うといつでも簡単に行えるのをご存じでしょうか。
本記事では、ナンバープレートを使った愛車のカスタム&アップグレード術を徹底解説。愛車をおしゃれに演出するナンバープレートのあれこれをまとめます。
少し前まで自動車のナンバープレートは普段乗っているエリアを管轄する運輸支局の地名がついた白か黄色のものしかありませんでした。でも、最近は目新しい地域名やカラフルな図柄入りのナンバープレートをよく見かけますよね。
独自の地域名が表示されている「ご当地ナンバー」もそのひとつです。北海道の「知床」、奈良県の「飛鳥」、島根県の「出雲」など51の地域(2026年8月現在)が導入しており、中には山梨県と静岡県の2県にまたがる「富士山」という珍しいものも登場しています。
また、地域を表現するイラストが描かれた「図柄ナンバープレート」もたくさんあります。恐竜の化石で有名な「福井」は恐竜の図柄、広島県の「福山」ナンバーにはプロ野球チーム「広島東洋カープ」のマスコットキャラクター、そして滋賀県の「ひこにゃん」や熊本県の「くまモン」など、現在78の地域(2026年8月現在)で導入されています。
オリンピックや万博などの開催を記念して発行される「期間限定・イベント記念ナンバー」もあります。2025年には大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」がデザインされたナンバーが発行されて話題となりました。
なお、軽自動車のナンバープレートに使われる色は、原則として自家用だと黄色地に黒文字ですが、上記のような「図柄入り」や「特別仕様」のナンバーを付ける場合は、白ベースに黄色の外周と左上には三角枠が入ります。
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図柄入りナンバープレートに変更するための手続きは、クルマ購入時や引越の時に行う人が多いのですが、実は24時間365日、いつでも今乗っている車のままで変更することが可能です。ディーラーに依頼することもできますが、自分で愛車の「顔」を変えるのは楽しいものですし、代行料が節約できて実費だけで済むので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今乗っている車のままで図柄入りナンバーに変えたい時は、まず「希望番号・図柄ナンバー申込サービス」へアクセスし、車検証情報を入力します。そこで、今の数字・ひらがな・地域名はそのままで図柄だけを入れるか、図柄を入れるついでに数字も希望する番号に変えるかを選択します。
「申し込み完了メール」に記載された支払期限までに手数料を支払うと受注生産開始。交付期間内(1か月以内)に、車と車検証の原本を持って陸運局へ行くと、その場で新しいナンバープレートが手渡されますので自分でネジを締めて車体に取り付けます。なお、普通車の場合は新ナンバー取り付け後に陸運局の係員に「封印」を取り付けてもらう必要があります。これはナンバープレートの左上のネジ部分に金属製の蓋を被せるもので、車両の特定と偽造・盗難防止(そのナンバープレートを別の車で不正に使えなくする目的)のために施されます。そのため、必ず新しいナンバープレートに付け替える車に乗って陸運局へ向かってください。
旧ナンバーは陸運局の専用マシンで穴を開けてもらえば自宅に持ち帰ることができます。窓口によっては開けた穴をふさぐホールキャップを販売していることも。長年一緒に過ごした愛着のあるナンバーを自宅やガレージのインテリアとして飾りたい人には嬉しいシステムです。
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通常、ご当地ナンバーの取得には手数料と寄付金で1万円前後かかりますが、実は2,000円で愛車を「ご当地仕様」にする知る人ぞ知る裏ワザがあります。それがふるさと納税の利用です。
一部の自治体ではご当地ナンバーの交付手数料とフルカラー化に必要な「地域振興寄付金」がセットになった「取得目録」を返礼品として提供しています。これを活用すれば翌年の税金から控除され、通常なら1万円前後のコストがかかるところを、実質自己負担2,000円でナンバー変更が行えるのです。
ただし、ふるさと納税は全国どこの自治体にも行うことができますが、ナンバープレートは「自分の住民票がある自治体(愛車を登録している場所)」の返礼品しか選べません。魅力的なデザインに惹かれて他の自治体に寄付しても、自分が車を使っているエリア外の管轄であれば取得できず、自車には付けることができないので注意が必要です。
まずは大手ふるさと納税サイトなどにアクセスして、「ナンバープレート」「ご当地ナンバー」といったキーワードで検索し、自分が今乗っている車が登録されている自治体(車検証の『使用の本拠』)の返礼品があるか、自分の車種が対象となっているか確認しましょう。
なお、国土交通省は「図柄ナンバープレート(ふるさと版)」を創設する方針です。この制度が導入されることで、数年後には全国どこからでも好きな地域の図柄を選べるようになるかもしれません。
ナンバープレートの交換は愛車の印象を大きく変える“大人のカスタム”です。現在の黄色枠仕様が気になる方はナンバーフレームで対応できますし、ふるさと納税を使えば低コストでご当地仕様にすることもできます。ネット申請から陸運局での交換、そして旧ナンバーの記念所蔵まで。愛車との思い出作りに、ぜひDIYで挑戦してみましょう。