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車の盗難防止術 CANインベーダーやリレーアタックに対するカーセキュリティ

2026.7.6

「車に乗ろうと玄関を出て駐車場に向かったら愛車がない」「鍵をかけていたのに…」近年、増加しているのがこのような自動車盗難です。「CANインベーダー」「キーエミュレーター(ゲームボーイ)」と呼ばれるハイテクな手口が主流となっており、盗難対策も時代にあわせてアップデートする必要があります。国やメーカーによる対策も進められていますが、愛車を守るにはユーザーが行う対策も不可欠です。本記事では、最新手口の仕組みと今からできる防犯術を解説します。

スマートキーの車を狙う「ハイテク盗難」 鍵がなくてもエンジン始動?

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国内で確認されている自動車盗難の認知件数は2022年から4年連続で増加しており、2025年には6300件を超える被害となりました。そして被害の約8割がエンジンキー(イグニッションキー)を使わずに起きています。

ひと昔前の車の盗難といえば、鍵穴を壊すといった物理的な破壊による方法が一般的でした。しかしスマートキーをはじめ多くの機能が電子化された今では、鍵を使わずに短時間でエンジンを始動するハイテクな手口が主流となっています。

そのひとつが、スマートキーの電波を悪用した「リレーアタック」です。自宅の玄関などに置いてあるスマートキーから出ている電波を特殊な機器で拾い、車の近くまで中継して鍵を開けてエンジンをかけ、車を持ち去ります。また、ドライバーがスマートキーで鍵を開け閉めする瞬間の電波を傍受し、それをコピーすることで車を盗み出す手口は「コードグラバー」と呼ばれます。
そのほか、車両のバンパーの裏などから車の配線に特殊なデバイスをつないで、車のネットワークController Area Network(CAN)に不正アクセスし、開錠・エンジンを始動する「CANインベーダー」や、ドアノブに触れたときに車が発信する「鍵を探す電波」を受信して暗号を自動解析し、キーを偽造する「キーエミュレーター(通称:ゲームボーイ)」といった手口があります。

これらのハイテクなエンジン始動による盗難はわずか1〜2分という短時間で行えることもあり、従来の盗難対策に加えて新たな対策が必要とされています。

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車の盗難対策を国が主導 「自動車盗難等防止行動計画」が改定

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こうした状況を受け、政府と関係業界が一体となって2026年2月に「自動車盗難等防止行動計画」を改定しました。自動車盗難等防止行動計画とは、国内の自動車盗難や盗難車の不正輸出を防ぐための総合的な対策を示したもので、盗難手口の巧妙化にあわせて適宜改定されています。

この計画の主な柱のひとつは、車の盗難を防ぐ対策です。警察がメーカーに最新の手口を情報共有し、より防犯性の高い車を開発するよう働きかけたり、解錠に悪用されそうなツールについては規制を検討したり、ユーザーに向けた啓発活動を行うといった内容が挙げられます。

そのほか、取り締まりの強化も主要な項目で、これには組織的な窃盗団への取り締まりの強化、不正な車両登録を防ぐための厳格な審査などが含まれます。さらに「自動車解体ヤード」と呼ばれる、廃車や事故車を解体・保管する施設に対して立ち入り検査を行い、悪質(違法)ヤードの摘発を強化しています。

加えて、盗まれた車を海外へ出さないための水際対策にも力が入れられています。警察や税関、海上保安庁などが連携し、コンテナを厳正に検査して、盗難車の不正輸出を食い止める取り組みがなされています。

車の盗難は単なる個人の問題ではなく、国家レベルの防犯課題と考えられ、官民一体となって本気の撲滅対策が進められているのです。

車の盗難手口CANインベーダーやリレーアタックに対抗するカーセキュリティ

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愛車を盗難から守るために、私たちは何ができるでしょうか。進められているのは、複数の対策を組み合わせる「複合防犯(多重防犯)」です。

まず、リレーアタックやコードグラバーを防ぐために、車の鍵は玄関に置きっぱなしにせず、金属製の容器や電波遮断ポーチなどに入れて保管します。さらに、鍵を使わずに車をハッキングするCANインベーダー対策として、ハンドルロックやタイヤロックを装着します。
たとえドアが開錠されたとしても、ハンドルが動かなければ車を持ち去ることはできません。また、ハンドルやタイヤにロックがかかっているのが見えれば「盗みにくそうな車」と認識され、盗難の抑止力が高まります。

しかし、こういった装置を付けていても、強力な切断器具を使えば壊すことも不可能ではないかもしれません。そのため、センサーライトや防犯カメラ、ドライブレコーダーなどの取り付けも考えましょう。

なお、車体システムとは独立したシステムで乗り逃げを防ぐ「後付け電子セキュリティ」が、専門店では推奨されています。例えばユピテルのカーセキュリティシステム「Argus D1」は、日本の生活環境や状況にあわせ、国内で設計・製造した安心設計で、巧妙化するハッキング盗難に対応しています。専用の「Argusアンサーバックリモコン」を持たずにドアを開けるなど、不正に車を操作しようとした場合には、リモコンに通知を行うとともにエンジン始動を無効化します。車両異常発生時の通知は、音とバイブレータ(振動)によるお知らせのほか、通報音を鳴らさないマナーモードも選べます。

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※Argusアンサーバックリモコンが手元にない場合はドアを開錠し、ある一定の操作によってセキュリティの解除が可能です。

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車の盗難対策はデジタルとアナログで 自宅の駐車場でもしっかりと防犯を

窃盗団が嫌うのは、作業に手間と時間がかかる車だといわれます。デジタルとアナログの対策を掛け合わせて「盗むのが面倒な車」だとアピールしましょう。なお、万一の際に備える車両保険は、ドアロックをしていなかった、エンジンをかけたまま車を離れた、といった場合は「重大な過失」とみなされ、保険金が支払われないケースがあります。日頃から車や車の鍵の管理を徹底する習慣をつけておきたいですね。


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【執筆】ユピスタ編集部
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