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教習所はいつからいける?運転免許証取得年齢に改革が 早生まれはどうなる?

2026.1.6

2026年4月の道路交通法改正により、普通自動車運転免許の取得に関わる要件の変更が決定しました。現行の法律では普通仮免許が取得できるのは満18歳(18歳の誕生日)以降でしたが、改正後は6か月早められることになります。この改正により子どもの運転免許取得の時期が早まると、家族の車の買い替えスケジュールに影響が出てくるかもしれません。本記事では法改正の背景とメリット、それによるリスクについても解説します。

普通自動車の仮免許取得年齢が引き下げに 教習所に通えるのは何歳から?

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道路交通法が改正され、普通自動車運転免許取得において、「仮免許」を取得できる年齢要件が2026年4月1日より引き下げられることになりました。今までは本免許の受験・取得はもちろん、仮免が取れるのも18歳の誕生日からでしたが、施行されれば早くて17歳6か月以降に仮免を取れるようになります。

この改正を控えている現在では、自動車学校(教習所)は18歳の誕生日の約1〜2か月前から入校できるところが多くなっています。例えば8月生まれの高校生の場合、高校3年の7月に入校して学科教習や教習所内のコースを走る技能教習を受け、8月の誕生日を迎えて満18歳になったらようやく仮免を取得。そして路上教習を受けて卒業検定をパスすると、運転免許試験場や運転免許センターでの本免許試験・交付へと進んでいます。

しかし改正後は、教習所にもよりますが、8月生まれなら高校2年の1月(17歳5か月)には教習所に入所し、翌月2月(17歳6か月)が来れば仮免を取れることになります。誕生日が1〜3月のいわゆる「早生まれ」の高校3年生であっても、高校3年次の夏休みや遅くても冬休みには教習所に通えるようになり、卒業前の仮免取得が可能になります。

この改正に伴い、仮免だけでなく本試験の受験資格も引き下げられる見込みです。今後は多くの高校生が、2年生のうちに仮免を取ったり本免許試験を受けたりするようになるでしょう。ただし仮免や本免許試験に合格しても、実際に運転免許証を手にできる「交付」は18歳の誕生日以降です。なお、この改正法が施行されるのは2026年4月1日からなので、2026年4月に高3になる学年から適用されます。

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早生まれの高校3年生の「不利」に配慮 仮免許取得の年齢変更の背景

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このたびの道交法改正の背景にあるのは、早生まれ高校生への配慮です。早生まれの生徒は18歳になるのが卒業間近や卒業式後になることもあり、卒業前に運転免許取得ができないケースが多々ありました。また、やっと18歳になったからと教習所に通おうとしても、2月や3月は春休みに免許を取ろうとする人が多いため混雑して技能教習(教習車)の予約が取りにくくなり、やはり就職や進学に間に合わないケースも少なくありませんでした。

就職を考える高校生にとって普通自動車の運転免許がないことは大きなデメリットになると考えられます。住んでいる地域によっては車がないと通勤にも不便ですし、そもそも車の免許がないと仕事ができない場合もあります。働き始めてから教習所に通うとしても、慣れない生活の中でまとまった時間を作るのも難しいでしょう。こうした早生まれ高校生の不利などを考慮し、本変更が決定しました。

加えてすでに働いている若者や、早期に進学・就職の決まった高校3年生が早めに入校し、分散することで毎年2〜3月に申し込みが集中する教習所の混雑緩和にも役立ちます。混雑が緩和されて無理なく授業のスケジュールを組めれば、自分のペースに合わせて運転技能や知識をじっくりと学べるようになるでしょう。

高校2年生のうちに教習所に通うことができれば、高校3年次の受験勉強や就職活動に集中できますし、運転免許を持った高卒生が増えれば、すぐ動ける人材を確保したい企業の支援や人手不足対策にも役立つとみられています。

車の免許取得年齢引き下げにはリスクも? 道交法改正の課題

教習所

一方、免許取得年齢の引き下げにはリスクもあります。そのひとつは、ドライバーの年齢が若いほど交通事故率が高いという事実です。

警察庁の「令和6年中の交通事故の発生状況」によると、一般原付以上(自動車・自動二輪車・原付)免許保有者10万人あたりの交通事故の件数は、16〜19歳が976件と突出して1位になっており、2位(20〜24歳・551件)の倍近い件数となっています。昨今、高齢者の事故が注意を集めていますが、実は交通事故件数は10代によるものが多いのです。

こういった若年層の事故は、運転経験不足や、「ながら運転」などによる前方不注意、スピードの出し過ぎといった無謀な運転によるものが多く、免許取得年齢を引き下げると交通事故が増えるのではないかという懸念もあります。教習所には、安全意識をより高める教育を行うことが求められるでしょう。

また、早めに運転免許試験を受けてパスすると、実際に車を運転できる免許証交付まで期間が空き、身に着けた運転技術が鈍ってしまうという可能性もあります。お子さんが早々に仮免を取得した場合、「免許証交付まで一緒に自主練できるかのか」と保護者の方は考えるかもしれません。その場合は、同乗者が3年以上の運転歴がある、「仮免許練習中」の標識(プレート)を付ける、練習申告書を提出するなどの条件を満たす必要があります。

運転経験不足を補うためにレーダー探知機など安全運転をサポートしてくれるアイテムを活用したりする方法や、多くの教習所ではペーパードライバー講習を実施しているので、運転の復習として利用するという方法もあります。

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車の運転は、運転技術だけではなく、高い安全意識を持つことが必要です。仮免取得の年齢引き下げにはさまざまなメリットがありますが、それが事故件数増加に繋がらないよう安全への意識を高めたいものです。

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【執筆】ユピスタ編集部
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