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ゴーグルはもう不要? コンタクトレンズでARを観られるスマートコンタクトとは

2021.7.27

VR(仮想現実)やAR(拡張現実)。その進化は、現実とデジタルの融合をいかにスムーズに”この眼で見る“ことができるかにかかっています。

従来のVRでは、巨大なゴーグルによる”いかにも”仮想空間にいる、という装着感・外観でした。しかし装着していることを忘れるくらい小型軽量なデバイスで、これが実現できたらどうでしょうか。 眼鏡型のディスプレイをはるかに進化させた「スマートコンタクトレンズ」が普及すれば、VRやARが当たり前な社会になるかもしれません。

レンズの進化によるイノベーション

スマートコンタクト

イノベーションは技術の進化によって起こります。例えばレンズなどの部品が小型軽量化することによっても、イノベーションは起こります。

ピンホールのような小さなレンズ越しに、高解像度の動画が撮影できる最近のスマートフォン。またレンズの高精細化によりDVDからブルーレイディスクへの進化も起こりました。

また紫外線量や温度に反応して色が変わる調光レンズ。強い光を浴びるとレンズにコーティングしたハロゲン物質が光と反応して濃い色になり、わざわざサングラスに付け替える必要はなくなります。

360度カメラのレンズによるパノラマ画像は、今やVRの世界にはなくてはならない存在です。これは2つの広角レンズを表裏で組み合わせ、それぞれの半球画像をデジタルで繋ぎ合わせることで実現しています。

そして今後注目を集めるのが、これからご紹介する「スマートコンタクトレンズ」です。

コンタクトレンズがディスプレイの代わりに?

スマートコンタクト

ユピスタでたびたび取り上げているテクノロジー、AR(拡張現実)。ARのためのデバイスとしていま最もポピュラーなのはスマートフォンです。AR専用のアプリをインストールしたスマートフォンから現実世界を覗くと、他の人には見えない商品や施設のPR情報が、デジタルタグとして表示されます。

そしてもうひとつのデバイスはARメガネ、つまりスマートグラスです。このスマートグラスではディスプレイを通して、目の前に広がる実際の景色の上にデジタル情報を重ねて表示します。メガネ型のウェアラブルデバイスのため、スマートフォンと違い手は空きますが、それでもメガネとしてはそれなりに巨大。しかしこのスマートグラスの進化の先には、超小型軽量化された「スマートコンタクトレンズ」が待っています。

スマートコンタクトレンズとは、コンタクトレンズにディスプレイを内蔵したものです。装着して視線を動かすだけで、コンピューターの画面をクリックしたり、スワイプしたりということが可能になります。 装着していることを忘れてしまうような究極のウェアラブルデバイス。その開発は今まさに本格化しようとしているのです。

ARコンタクトレンズの開発は始まっている!

スマートコンタクト

実はスマートコンタクトの開発は2012年ごろから。ある企業が血糖値を測定できるコンタクトレンズを開発しようとしたことが歴史の始まりです。そこから視力矯正や老眼の改善といった目的を軸に開発が進みました。ARというエンターテインメント性を求めた出発点ではなかったのです。

ARコンタクトレンズはナノテクノロジーの結晶です。超小型ディスプレイをコンタクトレンズに埋め込み、イメージセンサーや無線通信ユニットも搭載。電源の供給はワイヤレス充電で行ないます。 目の動きだけでARを実現する究極最小のウエアラブル端末です。

現在活用が想定されているのは、緊急時の対応が求められる災害現場や緊急医療分野など。火災現場に突入する消防士にARの情報をリアルタイムで提供したり、緊急医療の現場や両手が塞がるネットワーク技師などへの情報提供での活用が考えられています。またAIやデータ処理技術と組み合わせ、競技中のアスリートや練習でのパフォーマンス情報を、コンタクトを通して集積・処理しようという試みも。いずれは選手の勝率を左右する日がやって来るかもしれません。ゆくゆくはコンタクトレンズ利用者全体への普及や、視覚障害者への支援としての利用も想定されています。エンターテインメントのみならず、社会に貢献するデバイスとなっていくでしょう。

ARコンタクトレンズが当たり前になれば、ARを活用した様々なサービスがオンライン上に登場することは間違いありません。”ミラーワールド”と呼ばれるデジタル情報に満ちたもう一つの現実世界が登場するなど、未来はさらに刺激的な情報空間になっていくはずです。

レンズの進化で暮らしはもっと便利に快適に

ゴーグルなしでARやVRを楽しめるスマートコンタクトレンズは、現時点ではまだ研究段階です。しかし数年から数十年のそう遠くない将来に、誰もが手軽にスマートコンタクトを身に着け、ごく自然にデジタル情報にアシストされた毎日を送ることが出来るようになるでしょう。

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ユピテルの家庭用バーチャルペット「Juno(ユノ)」は、ゴーグル無しで観れる3D映像が特徴です。ディスプレイの中で生き生きと動くリアルな子猫のキャラクター、Juno。そんなJunoを眺め、ごはんをあげ、声を掛けてあげる…バーチャルペットとの、近未来の豊かな暮らしをこれからも提案していきます。


【執筆】ユピスタ編集部
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