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ヘッドライト検査統一 ロービームで車検が通らない?自分でできる対策をご紹介

2026.6.15

自動車のヘッドライトとグリルは車の第一印象を大きく左右し、文字どおり「クルマの顔」といえるでしょう。自身の車に愛着を持つポイントともなるこのヘッドライトの、車検に関するルールが2026年8月1日から大きく変わることをご存じでしょうか。
今後、車検時のヘッドライト検査は「ロービーム」計測のみに完全移行し、ハイビームでの救済措置(再検査)が廃止されます。これにより、「車検落ち」が増えると予想されています。

なぜヘッドライトの検査が変わるのでしょうか。また、車検前にヘッドライトの整備をするにはどうすればよいのでしょうか。本記事では「ハイビーム救済廃止」の理由からヘッドライトの黄ばみや曇りをDIYで取る方法まで分かりやすく解説します。

車検の「ハイビーム救済措置」終了 合否への影響は?

ロービーム ハイビーム

ヘッドライトの仕様には規定があり、当然のことながら車検の項目に含まれています。このヘッドライトの検査規定が変わる背景には、車と道路事情の変化があります。

かつての道路は街灯が少なく、市街地や住宅街であっても夜は暗く、周囲の視認性は低くなっていました。遠くまで明るく照らせるハイビームが日常的に使われており、車検でもハイビームによる検査が行われていました。
しかし、道路沿いには街灯が増え、交通量も爆発的に増加。前方や対向車線に他の車がいれば、道路交通法上、ロービームに切り替える必要があるため、現在ではドライバーの多くが終始ロービームを使用するようになっています。こうして、走行の実態に即した検査が不可欠ということになりました。

このような流れで、「1998年9月1日以降に製作された車は原則ロービームでの計測」となりました。しかし、検査体制が整っていないといった理由もあり、ハイビームの検査をロービームへと変更するまでには移行期間が設けられました。この期間中は、ロービームで通らなかった場合でも一定の条件下でハイビームでの基準を満たせば車検に合格できるという救済措置が取られてきたのです。

この「ハイビームによる救済措置」が全国で全面廃止され、2026年8月1日からは地域差なくロービームのみの検査に統一されることが決定しています。
この救済措置を使ってハイビームで合格していたケースは多く、今回の廃止によってヘッドライト検査で不合格になる車は増えると予想されています。

なお、1998年8月以前に製作された車は、これまでと同じくハイビームでの検査が行われます。

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ヘッドライトの検査はロービームへ完全移行 対向車の眩惑を減らす適切な光軸

「ハイビームによる救済措置」が全国で全面廃止されるとはいえ、不合格になる車が多いと予想されているのはなぜなのでしょうか。

これには、ロービームの検査が厳格だという理由があります。
ハイビームは遠くまで明るく照らすことを目的としているため、検査では「一番明るい中心の光がどこを向いているか(最高光度点)」と「最高光度点における光度」をチェックします。レンズが少し黄ばんで光が散らばっていても、一番強い光さえ基準の範囲内であればよいという検査です。

一方、ロービームは「すれ違い用前照灯」であり、光軸が上や右側に向きすぎると対向車にとって眩しく感じるライトです。そのためただ照らすのではなく、歩行者側(左側)は遠くまで見えるように高く照らしながらも対向車線側(右側)は照らす範囲を低くするという特殊な境界線をつくって対向車を眩惑(目が眩むこと)させないようになっています。しかし、カットオフラインと呼ばれるこの境界線やエルボー点と呼ばれる屈折点は、経年劣化などでずれてしまうケースがあるので、歩行者や対向車を守るよう厳格な基準が設けられています。

ロービームの車検では、1灯あたりに必要な明るさを満たしているか規定の位置から光度計で測定し、さらに、光軸(光の向き)とカットオフラインを、ミリ単位で検査しています。

ヘッドライトの主流がハロゲンヘッドライトから格段に明るいLEDヘッドライトへと変わったため、適切な光軸で対向車への眩しさを抑えることは夜間の交通安全を守るために不可欠といえるでしょう。

もし、「ヘッドライトが少し暗いかも」「対向車にパッシングされる回数が増えた」と感じたら、ヘッドライトが劣化しているのかもしれません。車検に向けて必要な準備を始めましょう。

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ヘッドライトの黄ばみ取り術 週末DIYで車検をクリアへ一歩リード!

ヘッドライト 車検

自分でできるヘッドライトのお手入れは黄ばみ・曇り取りです。紫外線によるレンズの劣化で起こるヘッドライトの黄ばみは、そのままにしておくと光が乱反射してしまい、ヘッドライトの検査に通らない可能性があります。黄ばみや曇りは車検前に除去しておきましょう。

コスパ優先の一般的な黄ばみ取りの方法は、やはり市販の「ヘッドライトクリーナー(研磨剤)」と「コーティング剤」がセットになったキットを使うことでしょう。

まず、ヘッドライトの表面を水洗いし、ライトの周囲をマスキングします。軽度の黄ばみなら液体コンパウンドを、頑固なものは水で濡らした耐水ペーパーを使い、一方向に優しく磨いて劣化層を削り落とすのがポイントです。
その後は液体研磨剤で透明になるまで仕上げ、洗って乾燥させてからコーティング剤をむらなく塗布します。

キットの価格は1,500〜4,000円程度ですが、丁寧に行うほど、時間はどうしてもかかります。

黄ばみがひどく透明度が戻らない場合や、週末DIYをする時間がない場合は、タイパ重視でお店に依頼することもできます。
ガソリンスタンドなどで簡易ポリッシュやコーティングをしてもらう(3,000〜8,000円程度)、整備工場や専門店でスチーマーをかけてもらう(1万〜3万円程度)などの方法があります。

さらに、きれいな状態を長持ちさせるためには、黄ばみ取りをした後に特殊な透明塗装を施してもらう(2万〜4万円程度)という方法もあります。

いずれの方法を選択するにせよ、コーティングするには乾燥の工程などもあるので、車検の前日や当日になって慌てて磨くのではなく、時間に余裕をもって行いましょう。

ヘッドライトはレンズ以外も注意!予備検査場「テスター屋」の活用も

ヘッドライトは、黄ばみ以外にも相性の悪いバルブへの交換や、内部反射板の劣化などに注意が必要です。ユーザー車検の主要項目が事前チェック可能な「予備検査場(テスター屋)」を利用して、光軸や光度を事前測定・調整しておくとよいでしょう。内部劣化が原因でユニット交換が必要となることもあるため早めに確認して、安心して車検を受けたいですね。

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【執筆】ユピスタ編集部
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