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今さら聞けない「イーサネット」。次世代自動車もつなぐネットワーク技術とは

2021.6.4

イーサネットとは、オフィスや自宅などでネットワークを利用する際に、なにげなく日常的に使っている有線LANなどで用いられる通信規格のこと。実は近年、このイーサネットを採用することで自動車が飛躍的な進化を遂げようとしていることをご存知でしょうか?

イーサネットは実はすでに50年ほどの歴史をもつ技術。しかし、そういわれてもどのように私たちの生活を支えて役に立っているのか、今一つピンと来ない方も少なくないのでは。

今回は高度情報化社会の今と未来を担う技術として、現代の情報社会を支えるイーサネットの重要性をご紹介します。

イーサネットとは?

イーサネット

イーサネット(Ethernet)とは、主にパソコンなどで信号をやり取りに用いられている規格です。高度な情報を授受する際には、信号を送る側の規格と、受け取る側の規格がバラバラでは、データの送受信などととても望めません。

そこで、パソコン機器を接続する標準規格として生まれたのが「イーサネット」です。誕生は1973年。有線LAN(ローカルエリア接続)に用いられる規格としてイーサネットは現在最も普及し、今では極端にいえばイーサネット=有線LANケーブルの規格、だと考えてもよいでしょう。

有線LANケーブルにも複数の種類があり、光ファイバーを用いた規格では、1秒間に10ギガバイトもの大量の信号を伝送できるものもあります。イーサネットのメリットは、大量のデータを高速で安定的にやり取りできることなのです。

ちなみに、パソコン機器をケーブルなしでスッキリつなぐのが無線LANです。実は多くの人が何気なく使っている「Wi-Fi」は、無線LANの規格の一種です。

こうしたデジタル通信の規格が充実したことで、データ通信の環境は以前とはケタ違いに効率化されました。

さらに広がるネットワーク

イーサネット

イーサネットが用いられるのはパソコンだけではありません。最近は家電などでもネットワークにつながることが増えてきました。

映像と音声を同時にやり取りするHDMIケーブルには、イーサネット対応のものもあります。例えばテレビだけがネットワークにつながっている場合、イーサネット対応のHDMIケーブルをBlu-rayレコーダーに繋げば、Blu-rayレコーダーもネットワークにつながることになります。便利ですよね。

またイーサネットの利用場所はオフィスや家庭だけではありません。昨今工場などでは「産業用イーサネット」が注目を浴びています。標準的なイーサネットと比べると、高い堅牢性と、通信の安定性が求められるため、独自に進化しているのです。複数のロボットやオペレーション端末をつなぎ、工場のIoT化の中心を担っています。

イーサネットはこれからの自動車に不可欠な車載ネットワーク技術

イーサネット

今後、さらにイーサネットの利用拡大が注目されている分野は、自動車に搭載されるコンピュータや通信機器を結ぶネットワークです。モビリティの進化は、今、最も想像力を掻き立てる分野。そして車内空間こそ、そんな未来の訪れを最も早く体感できる場所といっても過言ではありません。

今後の次世代自動車で使われる技術は、大量のデータを高速でやり取りする必要があり、その手段としてイーサネットが注目されています。将来的には自動運転が社会の常識になるかもしれませんし、それら先進技術を車に応用するためにも、さまざまな機器を車載にしてネットワークを構築する必要があります。

さらに、今後登場する未来型の自動車は高性能なコンピュータを搭載して、各種のセンサーやアクチュエータ(電気信号を運動に変換する装置)などを、それぞれイーサネットで結ぶことになると考えられます。モビリティの高度化に伴い、車の中枢神経はこのイーサネットに置き換わってくることから、イーサネットはコネクテッドカーの「神経網」と位置付けられていくでしょう。

まとめ:イーサネット規格はあおり運転を検知するドラレコにも

1973年に誕生してから長い歴史を重ねたイーサネット規格は、時代遅れになるどころか、今後ますます進化することが期待されています。これまではパソコンを中心に普及していましたが、これからは社会のあらゆる分野で活用される可能性があります。

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ユピテルの最新ドライブレコーダー「Y-410di」「Y-400di」(カー用品量販店モデル)、ならびに「SN-TW100di」「SN-TW90di」(カーディーラー専売モデル)は、リアカメラからフロントカメラへの接続に、イーサネット規格を採用しています。従来機はアナログのピンケーブルを使用し、デジタル信号をアナログ規格にエンコード(変換)して伝送するアナログハイビジョン方式を採用していました。最新のこれらのモデルでは、ネットワークカメラのようにイーサネット規格を採用したことで、デジタル信号をデジタル信号のまま、劣化することなく伝送することが可能になりました。


【執筆】ユピスタ編集部
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