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VRで迫力のネット観戦も!知っておきたいeスポーツの最新動向

2021.7.27

ユピスタの読者なら「eスポーツ」という言葉は既に耳馴染みでしょう。eスポーツとは「コンピュータゲームをスポーツのように競技として競い合う世界」のこと。競技なのでアスリートとしての反射神経や正確な操作が問われますし、特にチームプレーともなれば素早い状況判断力や高度な戦略・戦術などが必要です。しかもeスポーツはなんと4年に一度のスポーツの祭典にも新競技として採用されるというウワサ。ますますシーンが盛り上がっているeスポーツの魅力に迫ります。

話題の「eスポーツ」とは

eスポーツ

電子ゲームを用いて複数人で対戦するこの競技を「eスポーツ」と呼ぶようになったのは2000年頃から。eスポーツとは、「electronic sports(=エレクトロニック・スポーツ)」の略称です。

eスポーツのジャンルは多彩。例えばチームで戦う”マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ(MOBA)”や、1対1で対戦する”リアル・タイム・ストラテジー(RTS)”はその筆頭です。またおなじみ”シューティングゲーム(FPS/TPS)”や”デジタルカードゲーム”、そしてもちろん”格闘ゲーム”や”スポーツゲーム”、”パズルゲーム”などポピュラーなジャンルもしっかりプロ競技になっています。

海外では2000年頃から注目されたeスポーツ。人気に火がついた要因の一つとなったのが、なんといっても賞金の高さです。賞金総額が1億円を超える大会は珍しくなく、2019年に行われた世界規模の大会では、賞金総額が$34,330,069.00(約37億円)に達したというから驚きです。またプレイヤーは賞金だけでなく、YouTuberとしての活躍による収入を得ることも。

「「夢のあるスポーツ」として人気が急成長しているeスポーツは、関連商品やグッズなどの人気も上昇中。ゲーミングチェアなどはeスポーツの選手でなくても利用者が増えています。放映権やスポンサー、アイテムや賞金などを合算したeスポーツの市場規模は、2018年の48億円から、2024年には約4倍の184億円に伸びると推定されています。eスポーツが作り出す流行は今後ますます拡がっていくことでしょう。

日本でも盛り上がりを見せるeスポーツ

eスポーツ

2000年代はまだ日本でのeスポーツ認知度は低いものでしたが、2010年に日本人初のプロ格闘ゲーマーが誕生。それをきっかけに認知が広がり、eスポーツは日本でも一躍有名になりました。さらに2018年にアジアで開催された世界大会で、日本代表が金メダルを獲得。これにメディアが注目し、日本でも高額な賞金の大会が開催されるようになりました。

eスポーツの輪はますます拡がり、近年ではリアルなスポーツとのコラボも。日本野球機構(NPB)や、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)と大会が共催されたほか、国体の文化プログラムとしてもeスポーツの選手権大会が行われる予定です。また日本eスポーツ協会(JeSPA)も2015年に設立されました。世界有数のゲームメーカーが多数揃う日本の活躍にぜひ期待をしたいところです。

またユピスタが注目したいのは、高齢者の活躍です。eスポーツは普通のスポーツと違って、モニターの中で行われる競技。そのため年齢の壁を越えた活躍がしやすいのです。海外では次々に高齢者チームが誕生しており、日本でもこのほど秋田で65歳以上によるeスポーツのプロチームが誕生したとのこと。高齢化社会と言われて久しい中、健康寿命の延伸にも一役買っているようです。

VRゴーグルによる観戦も! コロナ禍におけるeスポーツの楽しみ方

eスポーツ

eスポーツは実際に会場で観ることもできますが、主流はインターネットによる観戦です。eスポーツ専門の動画配信サービスはじめ、一般的な動画配信サービスでもプレイヤーが戦う様子が配信されています。もちろん普通に観戦するだけでも楽しめますが、個人でスポンサーになる・仮想通貨を投げ銭する、といった応援の仕方もできます。

また新型コロナウイルスの影響により無観客で開催されたある大会では、バーチャルプラットフォームを駆使したVR空間での観戦が試されました。eスポーツならではの会場の世界観がVR化して配信され、ゴーグルを通せばよりリアルな臨場感を体験可能に。5Gの普及に伴い、より多くの大会がVR観戦で開催されるかもしれませんね。

VR観戦をはじめ場所を選ばず楽しめるeスポーツは、まさに未来の世界にぴったりなスポーツ・エンターテインメント。ニューノーマルな今だからこそ、eスポーツは今後も新たなテクノロジーの導入によって、多彩な楽しみ方が拡がることでしょう。

eスポーツはますますメジャーなものに

eスポーツはこれまではコアなファンに支持されていましたが、近年では企業が社内交流ツールとして導入したり、自治体が地域の活性化に活用したりするなど、多様な可能性に期待が集まっています。場所を選ばずアイディア次第でエンターテインメントを実現できるeスポーツ。夢のあるスポーツとして、野球やサッカーのような人気スポーツと肩を並べる日は近いかも知れませんね。


【執筆】ユピスタ編集部
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