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あおり運転“10類型”を知る!加害者にも被害者にもならないために

2021.2.19
車間距離を急に詰めたり、何度もクラクションを鳴らしたりするなどして他の車の走行を邪魔する「あおり運転」は、気をつけていても巻き込まれるリスクがあるトラブルです。
実は知らず知らずのうちに「あおり運転をする側」になっている可能性もあることをご存じでしょうか。

今回はあおり運転の加害者にも被害者にもならないために、あおり運転のパターンやドライブレコーダーの活用の有効性についてご紹介します。

重い罰則が課せられる「妨害運転罪」

あおり運転
まず最初に、知らないうちにあおり運転をしてしまった場合のリスクについて考えてみましょう。

あおり運転は令和2年6月30日から妨害運転罪として罰則の対象となった違反行為です。罰則化されたのは、あおり運転に関するトラブルが増えていることや、事故に繋がる危険性が高いためという理由から。ドライバーとして車を運転するにあたり、交通事故と同様に気をつけたいトラブルのひとつといえます。

さらに妨害運転罪は、違反行為の中でも違反点数が高いのが特徴です。妨害運転の罰則は、「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」で「違反点数25点」のため、免許取り消しとなります。また、著しい危険を生じさせた場合は、「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」で「違反点数35点」です。妨害運転罪が適用されると、一発で免許取り消しになり、懲役あるいは罰金の刑罰が科せれます。

あおり運転の怖いところは、自分に悪気がなくても、周囲から見て「あおり運転だ」と判断されたら処罰を受ける可能性がある点です。日常生活や仕事に大きな影響を及ぼしかねないので、あおり運転に該当するパターンを把握し、加害者にも被害者にもならないよう注意することが大切といえるでしょう。

あおり運転の「10類型」とは?

妨害運転罪の対象となるあおり運転は、10類型が定められています。

1. 通行区分違反
対向車線からセンターラインを越えて、他の車に急接近したり逆走して走行を妨害したりする行為です。

2.急ブレーキ禁止違反
故意に急ブレーキをかけ、後方車両の追突などを誘う行為です。前を走っている車の前方に回り込んで急ブレーキをかけたり、後方車両がいる状態で小刻みにブレーキを踏んだりなど、明らかに妨害行為と取れる急ブレーキが該当します。

3.車間距離不保持
前を走る車の後方にぴったりと張りつき、もっと早く走行するようあおる行為です。前方の車が急ブレーキを踏んでも追突しない距離が適正な車間距離です。

一般的に適正な車間距離は、時速が60km以下の場合で「時速マイナス15m」とされ、時速が60kmを超える場合は速度と同程度とされています。例えば、一般道を時速50kmで走行している時は35m、高速道路を時速100kmで走行している時は100mが目安です。

4.進路変更禁止違反
並走している車の前に急に割り込んだり、蛇行運転をして進路を妨害したりする行為が該当します。車の進路変更そのものは違反行為ではありませんが、進路変更を頻繁に繰り返す行為も違反とみなされる可能性があります。左右の車線に移動する際はウインカーを出して周囲に合図するなど、他のドライバーの安全に配慮することが大切です。

5.追越し違反
左側の車線から急に追い越す行為が該当します。追越しは、追い越す車の右側から割り込むことが道路交通法で定められています。自分にそのつもりがなくてもあおり運転と判断されやすいので、交通ルールを再確認しておくとよいでしょう。

6.減光等義務違反
前方や対向車線に車がいる状態で、ハイビームをつけたまま長時間走行する行為です。ハイビームは非常にまぶしいため、前方や対向車線に車がいる際はロービームに切り替え、他のドライバーの視界に配慮することが必要です。また、パッシングをしつこく繰り返す行為はあおり運転とみなされる可能性があります。

7.警音器使用制限違反
クラクションを不用意に鳴らす行為のことです。道路交通法でクラクションを使用できるのは、道路標識のある場所や見通しのきかない場所などのほか、あるいは危険を防止するためやむを得ない時に限定されています。相手に感謝を伝えるために使う「サンキュークラクション」なども、場合によっては相手を不快にしてしまうことがあるため、注意しましょう。

8.安全運転義務違反
蛇行運転や幅寄せ、急な加減速を行い、周りの走行を妨害する行為です。バイクの片手運転もこれに該当します。

9.最低速度違反
高速道路の本車線で、最低速度以下の速度でゆっくりと走り続ける行為のことです。わざと走行を妨害していると判断されやすいため注意が必要といえます。(なお、高速自動車国道の本線車道で速度指定のない区間に限り普通乗用車の最低速度は50km/hのルールとなっています。)

10.高速自動車国道等駐停車違反
駐車禁止と定められている高速道路や自動車専用道路で車を停め、他の車の走行を妨害する行為です。追突事故などを引き起こす可能性があります。

あおり運転の“加害者”にも“被害者”にもならないためには?

あおり運転の加害者にも被害者にもならないためには、上記でご紹介したあおり運転を行わないよう気をつけることに加え、「被害に遭わないための対策」も取っておくことが大切です。

具体的な対策としては、ドライブレコーダーの設置が挙げられます。
ドライブレコーダーは車両荒らしなどの防犯対策となるだけでなく、あおり運転の被害に遭ってしまった時の記録にも役立ちます。また、自分の運転を記録しておくことで、他のドライバーから「あおり運転をされた」と濡れ衣を着せられてしまった時の自衛策にもなります。

まとめ

あおり運転の10類型や、加害者にも被害者にもならないための対策などについてご紹介しました。
「自分は大丈夫」と思っていても、思わぬ時に巻き込まれるリスクがあるのが「あおり運転」です。
車にドライブレコーダーを搭載したり、あおり運転の特徴を学んだりなどの対策を行い、もしもの時に備えてみてはいかがでしょうか。


【執筆】ユピスタ編集部
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