家族が個々にオンラインゲームをプレイしたり4K動画を視聴したり、さらにはWEB会議に参加していたとしても、みんなが爆速でインターネットを楽しめる10G光回線。そのポテンシャルを最大限に活かすには、次世代規格のWi-Fi 7が非常に有効です。10G光回線はこのWi-Fi7の真価を引き出すためにも、ぜひ導入したいベストパートナーといえます。
従来の1G回線で生じるボトルネック(処理の遅い部分)を解消し、超高速・低遅延な最先端の通信環境を整えるにはどうすればよいのでしょうか。インターネット環境を劇的に改善するアイテムとポイントを分かりやすく紹介します。
10G光回線(10Gbps)は、データの通り道が圧倒的に広い超高速インターネット環境です。理論上は、一般家庭で利用されている1G回線の10倍の速度が出ることになります。
1G回線を車の量が増えるとすぐに渋滞する「1車線の道路」に例えると、10G回線は「10車線の超巨大高速道路」のようなもの。大量のデータを一度に運べるのでインターネットは高速、安定した通信が期待でき、重いデータも手軽にやり取りできます。これまで数十分からヘタをすると1時間かかっていた100GBを超えるような大容量のゲームや動画などのダウンロードやアップデートもたった数分で完了する場合があります。
また、お父さんが書斎でWEB会議に参加し、リビングでお母さんがテレビで4K動画を見て、子どもは自室でオンラインゲームを楽しむ、といった状況でも10G光回線ならスピードが落ちる可能性は少ないでしょう。誰もが「ネットが重い」というストレスを感じることなく、家族みんなで高画質動画やオンラインゲームを同時に楽しむことができます。
とはいえ、10Gbpsの高速回線が、すべての人に今すぐ必要なわけではありません。10G光回線は自宅で動画編集の仕事をしていて、頻繁に大容量のデータのやり取りをしている方や、家族みんなが毎日のように、同時に動画の視聴やオンラインゲームを楽しんでいる場合には朗報ですが、1人暮らしでインターネットの用途はSNSや動画を見る程度という方なら、従来の1Gのままでも今のところは十分かもしれません。
先ほどの例えのように、光回線の役割は、インターネットの世界から各家庭の「壁(モデムなど)」まで、10車線もの広大な高速道路を使って、データをスムーズに運んでくることです。壁まで届いたデータをスマホやパソコンに飛ばす役割を担うのはWi-Fiです。
しかし、せっかく10Gの高速回線を引っ張ってきても、家の中で使用しているWi-Fiルーターなどの機器が古かったり、対応しているWi-Fi規格が古かったりすると、10G回線の性能を十分に活かせません。ちょうど高速道路の路線がどんなに広くても、出口が狭いとそこで大渋滞が起きるように、インターネットのデータも届く時に大減速が起こってしまいます。これが回線を10Gにしても速度の出ない「光回線のボトルネック」です。
現在、最新のワイヤレス規格は「Wi-Fi7」です。これは有線のLANケーブルでつなぐよりも速いとされる次世代Wi-Fiで、速度はWi-Fi6に比べて(理論上は)4.8倍、一度に運べるデータの幅(帯域幅)は従来の2倍に広がりました。従来は基本的に1つの周波数帯を使って通信していましたが、Wi-Fi7は複数の電波を同時に使って通信できるので(MLO技術)、電波が途切れることなく常に安定した超高速通信が可能になりました。
10G光回線の持つこうしたポテンシャルを活かすためには、それを受け止められる最新の受け皿「Wi-Fi 7」が有力な選択肢になります。もし、10Gを契約しているのに思うように速度が出ない…と感じたら、Wi-Fiルーターを見直してみましょう。
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長年にわたって同じ環境を使い続けていると、10Gを契約していても家の中で使っている機材は古いまま、という状態も決して珍しいことではありません。ご自宅のインターネット環境を改善する際は、まずWi-Fiの世代をチェックしてみましょう。Wi-Fiルーターの本体、パッケージ、マニュアル、メーカーサイトの製品ページなどに記載されている対応規格を確認してください。
古い規格で10G環境を完成させるには、Wi-Fiルーターは「Wi-Fi 7対応」かつ、壁と繋ぐ穴が「10Gbps対応」のモデルが必要です。また、LANケーブルはヒモ部分に「CAT6A(カテゴリ6A)」以上と書かれたものを選びましょう。
スマホやパソコンなどの受信側でも10Gの恩恵を受けるにはWi-Fi 7に対応した機種である必要があります。ただ、iPhoneならWi-Fi7対応のものは2024年以降のモデル(一部機種除く)以上など、利用する端末を確認しましょう。もっともWi-Fi7のルーターは古い規格ともつながるので、将来のことを考えて今のうちにルーターだけWi-Fi7にしておくのも賢い投資と言えそうです。
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10G光回線の普及は大都市圏を中心に拡大中ですが、地域やマンションの設備によっては「1Gまでしか対応していない」というケースが多々あります。現状のインターネット環境に満足できないなら回線会社の公式サイトで自宅の郵便番号や住所をキーワードにして地元が「10Gプランが提供されているエリアか」を検索してみましょう。ボトルネックのない爆速インターネット環境を整えるための第一歩を踏み出してみませんか。
・Wi-Fi、Wi-Fi 6、Wi-Fi 7は、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
・iPhoneは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。iPhoneの商標はアイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。