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ゾーン30、ゾーン30プラスとは?生活道路の安全確保と車両接近通報装置のはなし

2026.5.25

2026年9月、日本における道路交通のルールが大きく変わります。センターラインなどのない生活道路の法定速度が、一律30km/hに引き下げられることになりました。なぜ、今になって生活道路の安全対策が強化されているのでしょうか。
近年よく見かけるようになったゾーン30やゾーン30プラスに加え、電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HEV)などが装着を義務付けられている車両接近通報装置、さらには車に搭載される歩行者用のエアバッグなど、歩行者の安全を守る仕組みについて、「物理」「予知」「被害最小化」という視点から解説します。

歩行者を守って事故を防ぐために 生活道路のゾーン30・ゾーン30プラスとは

歩行者が車との接触事故に遭ったとき、主に被害の大きさを左右するのは「衝突速度」です。警察庁が発表した資料によると、歩行者と衝突した自動車の走行速度が30km/hを超えていると、歩行者の死亡率が高くなることがわかっています。

このため、「歩行者等の通行が優先され、通過交通が限りなく抑制されるべき地区」としてゾーン30が、さらに抜け道の抑制と減速を促すゾーン30プラスが設定され、スピードを出し過ぎないようさまざまな対策が施されています。

「ゾーン30プラス」では路上に段差を作る「ハンプ」、あえてS字カーブを設けて直線をなくす「シケイン」などの仕掛けにより、ドライバーは無意識にスピードを落とすことになります。2021年にはこの取り組みによって「ゾーン30プラス」での30km/hを超過する車の割合が大幅に減少したことが確認されています。

また、新潟市の商店街などでは、時間帯によって自動でポールが昇降する「ライジングボラード」を導入。物理的に歩行者天国を作り出し、歩行者の安全を確保しています。ほかにも、横断歩道を盛り上げる「スムーズ横断歩道」や「防護柵(ガードレール・ボラード)」などが、事故を防ぐ取り組みとして導入されて効果を上げています。

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EVは静かすぎる?車両接近通報装置の仕組みと危険を察知するテクノロジー

歩行者を守る手段として、事故が起こる前に危険を察知し、事前に知らせる仕組みも取り入れられています。そのひとつが、車の接近を音で知らせる「車両接近通報装置」です。

近年、普及が進んでいる電気自動車やハイブリッド車は、低速での走行時にエンジン音がほとんどせず、非常に静かです。これはひとつのメリットではありますが、多くの歩行者にとって、後ろから来ている車に気づけないというリスクにもなります。

「車両接近通報装置」は電気自動車などが低速走行やバックをする際にスピーカーからエンジン音や走行音に似た音を出して車が近づいていることを知らせる装置です。新型車には2018年から、継続生産車にも2020年から搭載が義務化され、消音スイッチも原則として認められなくなりました。

また、死角にいる歩行者を検知して車に伝える「路車間通信(V2I)」も登場しました。路車間通信は、道路脇に設置された設備が検知した情報を車に送る無線通信システムです。右折時など車の死角にある危険、見通しの悪い交差点での歩行者や車の接近情報などが通知され、出会い頭の事故防止に役立ちます。

さらに、高齢者や視覚障がい者、車椅子利用者など専用アプリを使用する歩行者に対し、Bluetoothの活用で青信号を延長する「高度化PICS」の整備も進められています。

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生活道路の法定速度引き下げで衝突時のダメージを軽減

ゾーン30プラス

スピードが出過ぎないようにする物理的な工夫や、テクノロジーを駆使した危険の察知などさまざまな対策が行われていますが、交通事故を完全になくすのは非常に困難です。そこで、歩行者が事故に遭ったときに被害をできるだけ抑えるための取り組みも行われています。

この取り組みのひとつとして、2026年9月には生活道路の法定速度引き下げが施行されます。地域住民が日常生活で利用する、中央線や中央分離帯などがない比較的狭い「生活道路」の最高速度が30km/hに制限されます。これは事故が起きたときに歩行者の負傷をできるだけ軽度に抑えることを目的としたものです。

最近では車にも歩行者側の被害を減らす装置が搭載されるようになりました。ボンネットの裏からフロントガラスの下部にかけて取り付けられた歩行者用保護エアバッグは、衝突時に膨らんで歩行者や自転車に乗っている人の頭部を守ります。また、衝突時の衝撃を吸収する歩行者傷害軽減ボディも多くの車両に採用されるようになりました。

法律と物理デバイスの整備によって生活道路での走行スピードを落とさせ、さらに事故の危険をテクノロジーで事前に予知し、さらには万一の際のダメージを車の設計で軽減する。歩行者の命を守るための取り組みが多層的にすすめられているのです。

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歩行者もドライバーも 今、求められる安全への意識

物理的な構造の工夫や最新テクノロジーは、歩行者の安全を守るために役立ちます。しかし、それらを利用する一人ひとりの「命を守る」という意識が最終的には不可欠です。ドライバーも歩行者もお互いの安全を尊重し合い、特に生活道路では「歩行者が主役」という気持ちを忘れず、安全な街づくりを実現したいものです。

ユピテルのレーザー&レーダー探知機は、ゾーン30エリアのお知らせに加えて、全国の高速道、一般道の制限速度表示を行いドライバーに適切な車速管理を促しています。

レーダー探知機

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【執筆】ユピスタ編集部
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