「車のUSBポートにつないでもスマホが全然充電されない」「急速充電器を買ったのに速度が変わらない」…そんな経験はありませんか。それは「通信規格」や選び方の勘違いが原因かもしれません。
現代の急速充電はエネルギー密度をスマートにコントロールする画期的な技術の賜物に大進化を遂げています。そこで気になるのが急速充電の仕組みとは? 少しでも速く充電するには何が必要? などの疑問に対する答え。本記事では室内や愛車で充電する際にすぐ役立つ「急速充電のイロハ」を徹底解説します。
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「車のUSBポートにつないでもスマホが全然充電されない」「急速充電器を買ったのに速度が変わらない」…そんな経験はありませんか。それは「通信規格」や選び方の勘違いが原因かもしれません。
現代の急速充電はエネルギー密度をスマートにコントロールする画期的な技術の賜物に大進化を遂げています。そこで気になるのが急速充電の仕組みとは? 少しでも速く充電するには何が必要? などの疑問に対する答え。本記事では室内や愛車で充電する際にすぐ役立つ「急速充電のイロハ」を徹底解説します。

「急速充電」はわずかな時間でバッテリーを高速チャージすることです。一般的な充電では0%から満タン(100%)にするまで2〜3時間かかりますが、急速充電に対応したスマホと充電器を使えば20〜40分程度で完了します。
急速充電の仕組みを「水道の水をドバドバ出す」ようにイメージしている方は多いかもしれません。確かにお風呂の水を早く満タンにするような場合、蛇口を全開にして大量の水を浴槽に注げば早いですよね。しかし、充電の仕組みは少し違います。現代における急速充電の本質は「送り込む電気のエネルギー密度を限界まで上げる」ことにあるのです。
もし、スマホに送り込む電気の量(電流:A)だけを単純に増やそうとすると、電気の通り道である充電ケーブルをどんどん太く硬くしなければなりません。でも、デスク上や車内で充電しなければならないような状況となった時、まるで蛇のような極太ケーブルを扱うのはとても不便ですし、スマートでもありません。
そこでこのような状況がひき起こされないように、急速充電では充電ケーブルの太さ(電流:A)はそのままに、押し出す力(電圧:V)を高める方法をとっています。電気の量は「電圧(V)× 電流(A)」で決まります。電流の大きさはこれまでと同じでも、電圧を5Vから最大20〜40Vまで上げる、つまりエネルギーをギュッと高密度にして送り込むことで、細くてスマートなケーブルをそのまま使い、従来の数倍〜十数倍という急速充電を安全に実現しているのです。
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急速充電を理解するうえで欠かせないのが「USB 3.0」「USB BC1.2」「USB PD(パワーデリバリー)」という充電規格(ルール)です。これらは「ケーブルに付いている端子の形」と思われがちですが、それはよくある勘違い。長方形の「USB Type-A」、上下のない「USB Type-C」などが「端子の形(見た目)」を表しているのに対し、「USB PD」「USB 3.0」「USB BC1.2」はコードの内部を流れる「電気の通信ルール」を指します。
例えば、見た目は同じ「USB Type-Cケーブル」でも「USB 3.0」という記載があれば、これは本来ならデータ転送の規格なので最大出力は4.5Wと非常に非力。また、「USB BC1.2」は一昔前の充電基準規格なので最大出力は7.5Wです。当時はこれで十分でしたが、現代のスマホにはパワー不足。満タンにするにはかなりの時間がかかります。
今の主流は最大出力100W〜240Wと圧倒的なスペックを持つ「USB PD(パワーデリバリー)」で、スマホからPCに至るまでエネルギーを高密度に凝縮して送り込むことができます。車のUSBポートや室内で充電する際に速度が遅いと感じたら、「USB 3.0」や「USB BC1.2」を使っているのかもしれません。充電速度は「USB PD」対応の充電器を導入するだけで跳ね上がります。なお、「USB PD」を使えるのは「USB Type-C」端子のみなので注意しましょう。
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「USB PD(パワーデリバリー)」は、ハードとソフト両面の進化で生まれました。ソフト面ではUSB Type-Cケーブル内に「CCライン(通信線)」を通すことで、機器同士が「電子的なやりとり(ネゴシエーション)」を行い、安全な超高圧を流せるようになりました。一方、ハード面ではシリコンに代わる新半導体素材が登場。これにより発熱が劇的に抑えられ、安全で高密度な充電器が誕生したのです。
しかし、このポテンシャルを100%活かすには、充電機器の選び方が非常に重要です。アダプタは最新のiPhoneならモデルによって最大「40W以上」受け入れ電力に対応。複数のポートがある場合は「合計出力」だけでなく、1口あたりの最大出力を確認し、充電ケーブルもそのパワーに合わせて選びましょう。
また、車載であれば一般的な自家用車の場合は「12V」ですが、大型SUVやキャンプ用RV車などは「24V」のバッテリーを積んでいることがありますので、「12V/24V両対応」を選べばどんな車に持ち込んでも作動します。
ただ、最新の充電機器を揃えても「ながら充電」をしていると充電が進みませんし、直射日光が当たる場所ではスマホの安全装置が作動して充電スピードが落ちます。こうした「スマホ熱ダレ」を防ぐには充電場所を見直し、車内ならエアコンの送風口に取り付けられるスマホホルダーを選ぶなど、スマホ本体を冷やしながら充電すれば急速充電が可能になります。
急速充電をする場合はケーブルの端子の形ではなく、「中身の規格」を見極めることが重要です。アダプタとケーブル両方のスペックが「USB PD」対応で揃うことによって初めて急速充電が可能になります。充電環境を「単ポート45W以上のUSB PD」にアップデートするだけで隙間時間が快適なチャージタイムへ。今まで何となく選んでいた充電器や充電ケーブルを見直し、ガジェットライフをより快適なものに進化させましょう。
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※iPhoneはApple inc.の登録商標です。
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