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スピードクラス?容量?SDカードの規格の違いと選び方とは?

2024.3.18

ゲーム機やドラレコに欠かせないSDカード。でも、いろいろな種類がある上に、値段もそれぞれ違います。ラベルにたくさんの数字や記号が記載されていて戸惑うこともありますよね。本記事では、SDカードとmicroSDカードの違いから、SDカードのスペックや用途に合わせた選び方まで、SDカードの基本を解説します。

SDHC、SDXC…?容量とサイズで見分けるSDカードの基礎知識

SDカード

2000年に登場したSDカードは、今やカメラやドライブレコーダーに欠かせない記録メディアです。CFカード(コンパクトフラッシュ)という大きなカードもありますが、やはり使いやすいのは切手サイズのSDカード。そのミニチュア版ともいえるmicro(マイクロ)SDカードが2005年に登場し、スマホやゲーム機などに使用されています。

SDカードは保存可能な容量によって正式名称が異なります。2GBまではSD(microSD)、4GB〜32GBはSDHC(micro SDHC)、64GB以上がSDXC(micro SDXC)。容量64GBの一般的なSDカードの場合、保存できるデータの目安は写真で約7000〜1万枚、動画は約10時間(フルHDなら約3時間)、音楽(MP3)は1万6000曲程度で、128GBのカードなら単純にその2倍です。ちなみに2024年1月現在において、市販されているSDカードの最大容量は2000GB(2TB)。また、多くの場合はアダプターを使えばmicroSDカードもSDカードとして使用できます。

気を付けなければならないのは、SDHCカードはSDHC・SDXC対応機器のみ、SDXCカードはSDXC機器だけにしか使用できないという点です。対応していないSDカードを挿入しても反応しないので、購入・使用前に機器側の確認をすることが大切です。

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カードのスピードとは?快適な利用のために理解したいSDカードのラベル

SDカードを購入する時、たいていの人はまず容量をチェックしますが、同じ容量のカードでもひとつひとつ値段がかなり違うことに戸惑いますよね。もちろんメーカーによりますが、主な値段の違いはデータの転送速度や書込速度によるものです。

こうしたスペックはカード表面のラベルを見ると分かります。まず「MB/s」の単位で表されているのはデータの「最高転送速度」で、95MB/sなら1秒間に95MBのデータを転送できるという意味です。2つの転送速度が併記されている場合は、それぞれ読み込み速度と書き込み速度を表します。書き込み速度が速ければSDカードへの保存がスムーズになり、読み込み速度が速いとPCなどへの転送時間が短くなります。

動画撮影や連写など、多くのデータをカードに保存・転送し続ける場合は、スピードクラスも関係してきます。ラベルに表記されているマークのうち、Cの中の数字(スピードクラス)、Vの横の数字(ビデオスピードクラス)、Uの中の数字(UHSスピードクラス)は、いずれも書き込みの「最低速度」を保証する規格。これらの数字が大きければ大きいほど、SDカードへ大量のデータをスピーディに書き込めます。

こうした数字が大きくなるほど高品質・高機能であるのは確かですが、そのぶん値段も上がるので機器に合わせた適切なSDカードを選ぶことが重要です。

写真用、ドラレコ用 どれがベスト?SDカードの選び方とメンテナンス

SDカード

SDカードは用途に合わせて選びましょう。ダウンロード版のゲームを保存するなら、最低でも容量128GBは欲しいもの。一方、ドライブレコーダーなどに使う場合は、トラブルが何もなければ上書きを繰り返せばよいため、容量が大きくなくても問題ありません。ただし、高頻度のデータ書き換えに耐えること、真夏や真冬の車内でも正常に機能することが求められるので、パッケージにある「高耐久」「耐温度」の表示に注目します。

カメラでの動画撮影ならスピードクラスが重要です。UHSスピードクラス3、ビデオスピードクラスがV30以上のものならば、4K動画録画もスムーズに撮影・保存できます。野外での撮影が多い場合は、防水・防塵仕様のカードが安心。もちろん、カードが汚れていたり、水滴がついていたりする場合は、必ず拭き取ってから使用しましょう。

SDカードに保存したデータはパソコンやHDDに転送・保存しておくことをおすすめします。SDカードは静電気に弱いので、衝撃を受けるとデータが壊れることがあり、さらにはうっかりデータを削除してしまったり上書きしてしまったりすることも考えられます。また、SDカードは経年劣化します。書き込み回数にも上限がありますし、同じものを何年も使い続けると、SDカードの端子が傷ついたり折れ曲がったりして認識しなくなることもあります。SDカードは消耗品のため、大事なデータは入れっぱなしにせず、外部デバイスに転送して安全に保存しておきましょう。

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SDカードもmicroSDカードも!上手に使って安心・安全なデータ保存

機器のストレージは年々大きくなりつつありますし、データをクラウドに保存している人も増えています。それでもSDカードやmicroSDカードは日々の生活に欠かせません。デバイスに合った最適なカードを選び、大切なデータを上手に保存・利用したいですね。

※SD、microSD、SDHC、microSDHC、SDXC、microSDXCロゴはSD-3C,LLCの商標です。


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【執筆】ユピスタ編集部
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