私たちの日々を楽しくする推し活は、アイドルや俳優、VTuber、漫画やゲーム、アニメや声優、2.5次元ミュージカル…など多岐にわたっています。その中で、身近になったものの1つを挙げるとするなら、フィギュアのコレクションではないでしょうか。街のさまざまな場所にカプセルトイのマシンがあり、「気になったフィギュアをつい集めてしまう」という人が多いかもしれませんね。
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私たちの日々を楽しくする推し活は、アイドルや俳優、VTuber、漫画やゲーム、アニメや声優、2.5次元ミュージカル…など多岐にわたっています。その中で、身近になったものの1つを挙げるとするなら、フィギュアのコレクションではないでしょうか。街のさまざまな場所にカプセルトイのマシンがあり、「気になったフィギュアをつい集めてしまう」という人が多いかもしれませんね。

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一方、フィギュアには、未組立・未塗装のプラモデルのように「完成品ではないもの」があり、その中にガレージキットと呼ばれるフィギュアがあります。本記事では、自分で組み立てるガレージキットのディープな世界を紹介するとともに、これまで手作業で少数生産していたガレージキット界に吹いている新しいテクノロジーについて解説します。

「フィギュア」というと、箱に入っていたり、台に固定されたりして売られている人形や模型を思い浮かべるかもしれません。しかし「ガレージキット」と呼ばれる、プラモデルのように自分で組み立てや塗装を行うフィギュアがあります。塗装済の完成品として量産・販売されるフィギュアと違って、ほとんどのガレージキットは原型師や造形師と呼ばれる作家さんが少量生産や1点ものとして作っています。
多くのガレージキットは、作り手自身が欲しいと思う理想のフィギュアを型の製作から行います。そのため、細部のディティールに至るまでとことんこだわって作られる造形や、量産品として流通しないレアでマニアックなキャラクターが作られるのもガレージキットの特長です。
こうしたガレージキットを購入した場合、完成までには組み立てや塗装を自分で行う必要があります。
まず「バリ」と呼ばれる、パーツに残っている出っ張りを電動や紙のヤスリ、ナイフなどで根気よく削り落とし、滑らかにします。その後、パテや接着剤などを使って1つ1つの気泡や段差を埋め、さらに下地処理剤「プライマー」や「サーフェイサー」を使って表面を均一にするといった下準備を行います。完成度の高いフィギュアを作るには、こうした入念な下準備が欠かせません。
下準備を終えたら、塗り分ける部分を丁寧にマスキングしながら細かな塗装を何度も重ね、パーツ同士を繋ぐ針金を打ち込んで接着して組み立てる…と、こちらも気が遠くなるような工程が待っています。しかし、それだけに、完成したときの喜びと愛着はひとしおでしょう。ガレージキットのメリットは、完成品を購入することでは得られない、世界にたった1つのフィギュアを手に入れること。その過程を楽しむのが、ガレージキットの世界が持つ醍醐味であり魅力なのです。
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一般的なガレージキットは、まず造形用の「パテ」や粘土を使って原型を作り、その原型から型取りをした複製用の「シリコン型」にレジン(樹脂から作られる合成材料)を流し込んで作ります。
レジンのほかに塩化ビニールで作られたソフトビニール製のキット(ソフビ)もあります。
ところが、2018年頃から3Dプリンター出力による「出力品」と呼ばれるガレージキットが登場するようになりました。これは「UVレジン(紫外線で硬化する樹脂材料)」を素材としたパーツを3Dプリンターで出力したもので、一般的なガレージキットと同じく、購入者が色を塗って組み立てます。
「出力品」は複製用の型作りが不要なので、機器の扱いに慣れれば、設計から販売までの時間とコストを大幅に縮小することができます。また、自由度が高いことに加えて複雑な形状を美しく生成できること、さらには製作者の技術に左右されない安定した再現性も魅力です。また、製作中に改善や修正をしたい場合にも比較的容易にやり直しがきくのもメリットです。
現状における出力品は強度に課題があり、また慣れないうちはレジン製ガレージキット以上に時間やコストがかかるという声もありますが、これらの課題は3Dプリンターの進化とともに解決されていくでしょう。さらに、3Dスキャナーを使って対象物の3Dデータを作り、3Dプリンターに転送して造形する方法も注目されています。技術の進化によって出力品のハードルが下がると同時にクオリティは向上していくと期待されています。
ディープでアナログなガレキ界もデジタル化の影響を受けているようですね。
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ところで、ガレージキットはどこで入手できるのでしょうか。いくつかの大型模型店ではガレージキットを取り扱っていますし、「ワンダーフェスティバル(通称:ワンフェス、WF)」など、一時的に版権が下りる当日版権システムのある即売会では、キットの実物や完成見本を自分の目で見て購入することができます。会場では造形師さん自身がディーラーとして販売を行っていることも多いので、好きなフィギュアに関する深い話を楽しめるかもしれません。
イベントになかなか行けないという場合は通販でも購入が可能です。ネットオークションや大手ECサイトなどでガレージキットを取り扱っています。
ただし、ネット上ではいわゆる「海賊版」が非常に多く出回っているので購入にあたっては注意が必要です。個人が作って販売しているフィギュアを第三者が勝手に複製して販売しているというケースも多くありますし、公式が許可していないキャラクターのフィギュア化も著作権侵害となります。正規品であることを確認したうえで購入し、造形師さんたちを応援したいものです。
さらに、3Dプリンターからの「出力品」は、素材や製法がレジン製品とは異なるので、レジンキットとは違う扱い方をすることが必要です。せっかく手に入れた希少なガレージキットを破損したり変形させたりしないためにも、事前に取り扱い方法をよく調べてから塗装や組み立てに取りかかりましょう。
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ただ集めるだけではなく、もっとフィギュアに凝ってみたいという方は、ガレージキットにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
フィギュア界でもとりわけマニアックでディープなのがガレージキットの世界です。前述したように、今後は3Dスキャナーや3Dプリンターといったデジタルの力により、再現不可能とされていたキャラや、消えてしまいつつあるレアなキャラたちにもお目にかかれるようになるかもしれません。これからのガレージキット界の行方が楽しみですね。
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