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萌えキャラ、きもかわ、ゆるかわ!人気キャラクターたちのグッズがデジタル化?

2023.4.3

Z世代の7割が「推しがいる」と答える推し活全盛期。推し活をしているファンにとって好きなキャラクターのグッズはとても魅力的で、ついつい集めてしまう、気が付いたら買っていた、という人も多いもの。そんなキャラクターグッズの世界に、変化が見られるようになってきています。本記事では、デジタル化が進むファングッズの今を解説します。

人気キャラクターのグッズがデジタル化?推し活に躍進するデジタルグッズ

人気キャラクター

萌えキャラ、きもかわ、ゆるかわ…アイドルから2次元、さらにはVTuberまで、さまざまな人気キャラクターが日々「沼」を作り出しています。沼というのはファンが推している作品やキャラクターのこと。そして、それらにハマって抜け出せなくなることを「沼に落ちる」と言います。そんな沼落ちしたファンの推し活に欠かせないものと言えば、推しグッズのコレクション。ファンによるコレクションはとどまるところを知りません。近年、この推し活にもデジタル化の波が押し寄せています。

代表的なデジタルコンテンツとしてはSNSで使われるスタンプがあります。動いたり喋ったりする推しのスタンプは、ファンなら買うしかない!と思ってしまうもの。
キャラクターグッズとしては主流のアクスタ(アクリルスタンド)もデジタル化。実際、静岡県のご当地VTuber、「葵わさび」のグッズにはボイス付きのアクリルスタンドがあり、スマートフォンの専用アプリを通したカメラを向ければ、AR技術で喋って動く推しが画面上に現れます。
他にも、もともとは紙で販売されていたトレーディングカードも、デジタル化でスマートフォンに収まるようになりました。しかも、スマートフォンを傾けたり画面をこすったりすると、隠された動画や画像が現れるというオマケ付き。さらにIoT(モノのインターネット)技術により、推しの声でしゃべる家電まで登場しています。スマートフォンやデジタル機器、電子決済が普及した今、グッズのデジタル化は当然の流れといえるでしょう。

ただし、このようなデジタルグッズにはデメリットも。それは、「特別な所有感がない」という点です。デジタルコンテンツは簡単にダウンロードやコピーができるので、「初期に配られたグッズ」、「〇〇した人だけ購入できるグッズ」、あるいは「世界に1枚だけの写真・サイン」といった特別感がありません。そして、ファンにとってはそういう特別な感覚こそが大切なのです。ですから、デジタルの世界でもこうした感覚を持てるグッズが登場しました。それを可能にしたのがブロックチェーン(ブロック型の取引を時系列でつなげた記録)技術を利用した、NFT(Non-Fungible Token・非代替性トークン)です。

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デジタル付録に限定品に一点物?推し活×NFTの高い親和性

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NFTとは、そのデジタルコンテンツが唯一無二のものであり、所有者が誰なのかを保証する保証書・鑑定書のようなシステムです。NFTの偽造は非常に困難で、イラストや音楽など、ありとあらゆるデジタルコンテンツがNFT化されて売買されるようになりました。多くのクリエイターは、これが推し活ととても相性が良いことに気づきます。何といっても希少性や唯一無二という感覚、その所有権に価値を見出すのは「ファン」だからです。

最近、あるNFTマーケットプレイスが発売したNFTコンテンツが話題になりました。販売されたのは人気漫画のコマをつなぎ合わせたアイテムです。雑誌の付録にコードが付いており、雑誌を購入した人だけがそのコードを使って入手することができました。もちろんその漫画のファンであれば、そっくり同じものを自作することも可能でしょう。しかし今ではNFTにより、オリジナルなのかコピーや自作かをはっきりさせることができるのです。

ある商品を購入したファンだけに送られる推しからのメッセージやボイスグッズ、(デジタルの)バレンタインチョコや特装版の写真集など、多くのグッズがNFT化されています。NFT化されたグッズなら元々のサービスが終了しても自分の手元に「財産」として残せるのがメリット。また、NFTには転売する際にも運営や推し側である作者にリターン(利益)が入るプログラムを組み込むことができます。つまり、やむを得ず推しグッズを売ることになったとしても、それがNFT化されたコンテンツの場合、推しに利益の一部を還元することができるわけです。

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祭壇もデジタルで!デジタルデータのコレクション

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こうしたデジタルグッズは、祭壇のあり方も変化させました。祭壇と言っても、神様に供え物をする祭壇ではありません。熱心に推し活を行っているファンは、推しのグッズが並んだスペースを「祭壇」と呼んで大切にします。いかに美しく効率的に多くの推しグッズを並べるかはファンにとって重要な問題で、専用の家具やツールも販売されているほどです。

しかし、一方ではファン歴が長くなるにつれてグッズが増え、祭壇が予定以上に大きなスペースを取ることもあります。飾っているうちにグッズが汚れたり、破損したりすることもあり、その維持は思いのほか大変です。また、祭壇を作りたくても推し活を家族に知られたくないという人もいるでしょう。最新のテクノロジーはこのような「祭壇問題」をも解決してくれます。

デジタルグッズの多くはスマートフォンやパソコンに格納できます。こうすれば祭壇を持ち歩くことだって可能。また、XR(クロスリアリティ=仮想世界と現実世界の融合)技術で3Dの推し部屋を作り、大事なグッズをコレクションすることもできます。仮想空間だから、萌えも、きもかわも、ゆるかわも、内装は思いのまま。それぞれの推しに合わせた部屋を作り上げ、スペースや他人の目を気にせず、推しグッズを愛でることができます。複数の推し活をしている人なら、複数の推し部屋・祭壇を作ることもできますよね。デジタルグッズは新しい推し活のあり方を提案したといえるでしょう。

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自分だけのもので満足度の高さを実感、デジタルグッズのコレクション

コロナ禍によって新たに推し活を始めた人が増加したと言われています。ストレスの多い時代にあって、推しは私たちの暮らしを癒してくれる大事な存在。デジタルグッズならいつでもどこでも推しと一緒にいることができます。人知れずこっそりと集めるも良し、推し仲間に見せて共感を得るも良し。最新テクノロジーで推し活をさらに楽しんでみてはいかがでしょうか。

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【執筆】ユピスタ編集部
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