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ジンバルやLEDライト。YouTuberたちのこだわり配信ギアとは

2021.10.12

ユピスタで何度もご紹介してきたVTuber(ブイチューバー)。VTuberの総人口はついに1万人を突破し、ますます人気になっていますが、そもそもVTuberは言わずもがな「YouTuber(ユーチューバー)」あってのもの。コロナ禍以降のニューノーマルな過ごし方の中では、試しに自分もスマホでYouTuberの動画を撮ってみよう、という方も増えていることでしょう。しかし撮影を重ねるごとに、「あのYouTuberみたいにもっときれいな映像を撮りたい…」「自分の動画は声が聞き取りづらいな、どうしてだろう…」といった憧れや悩みが湧いてくるもの。そんな中、映像のクオリティアップのために多くのYouTuberがこぞって使用しているギアがあるのをご存知でしょうか?

今回はそんなYouTuberたちを支える周辺ギアの進化について紹介します。


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ジンバルで手ブレの悩みから解放されよう

ジンバル

動画を撮る・作るといってもそのスタイルはさまざま。自宅でカメラに向かって話してみたり、お気に入りの商品を紹介してみたり、日々のルーティンを切り取ってみたり。なかでも最も手軽なのが、何気ない日常をVlog(ブイログ)として撮影してみること。散歩、ショッピング、旅行などでの何気ない瞬間を切り取り、動画としてシェアするのが人気です。しかしそんな屋外での撮影で気になるのが、カメラの手ブレです。手ブレのある映像はどうしても素人っぽくなってしまいがち。最近はカメラやスマホにも手ブレ補正が内蔵されたものもありますが、それでも完璧に滑らかな映像はなかなか撮れません。

そこで使われるのが「ジンバル」です。広義では「スタビライザー」とも呼ばれます。ジンバルとは、設定した軸に沿って物体を回転させる回転台のこと。このジンバルをカメラやスマホに取り付ければ、アングルを急に動かしたり、手ブレがひどくても、ジンバルがそのガタついた動きを吸収し、カメラはゆらゆらと滑らかな映像にしてくれます。

スタビライザーやジンバルは、かつては映画の撮影などで使用するような、高価なプロ用機材でした。しかも巨大で、重量も重く、使いこなすには体力や筋力、テクニックが必要でした。しかし昨今では、コンパクトで誰でも扱えて安価なジンバルが多数販売されており、誰でもプロ級の美しく滑らかな映像が撮影できるようになりました。

またジンバルを搭載したドローンなどもあるので、取り入れればさらにダイナミックな空撮映像も撮影できます。

LEDライトで自分もお部屋もきれいに

ジンバル

写真も、動画も、きれいな撮影のためには何より「光」が重要です。たとえばスマホで写真を撮るとき、日光の差し込む部屋の窓際で撮ったらふんわりした光できれいに撮れたとか、太陽の逆光下で撮ったらお顔が真っ暗になってしまったとか、そんな経験はありませんか?光の位置や強さによって、撮影の仕上がりはまるで変わります。

照明機材があれば、そんな光の具合を自分でコントロールできます。特に屋内ではお部屋の天井照明だけで撮影すると、お顔のくぼみに影ができたり、表情が暗く写ったりするので、撮影用の照明機材は欠かせません。お肌の色味やトーンを明るく写すことで、被写体がグッと印象的に見えますし、また逆に自室の見せたくない部分を相対的に暗くしたり。映像をきれいに写すカギは照明が握っていると言っても過言ではありません。

撮影用の照明機材も、かつてはプロ用の高価な、重く、扱いが難しいライトがほとんどでしたが、昨今はLEDライトの登場により、導入の敷居がグッと下がりました。LEDライトも普及当初は光量の弱さからあまり実用的ではありませんでしたが、技術の進歩により、今ではその手軽さ、扱いやすさなどによりプロの現場でも使われるレベルに。手頃な価格で、本格的な照明機材が手に入るようになったのです。

YouTuber向けとしては、特に「リングライト」は多くの動画配信者が愛用する人気のギアです。リングライトは上下左右からまんべんなく光が当たるため顔に影が付きにくく、瞳に光が入って活き活きとした表情が撮影できます。

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マイクも揃えて音質アップ

ジンバル

動画において「音」は大変重要。実は、映像の質は悪くても多少我慢して観れるものですが、音の質が劣悪だと我慢できなくなるものです。ノイズ混じりのガサついた音をずっと聞き続けるのは心地良いものではありません。昨今はYouTubeだけでなくPodcast(ポッドキャスト)も人気ですが、マイクを用意してクリアな音声を目指すのは大事です。

カメラやスマホの内蔵マイクは一般的に無指向性と呼ばれ、周辺の音をまんべんなく集音します。日常の記録や思い出にはそれで良いのですが、空調音を拾ってしまったり、屋外では風や車といった環境音が入ってしまいます。そこで例えば指向性のあるマイク、いわゆるガンマイクをカメラの上に取り付ければ、カメラを向けた先からのみ集音できます。またはラベリアマイク、いわゆるピンマイクを被写体の胸元に取り付けることで、より直接的に、被写体の声だけを集音できます。

昨今では、カメラに直接入力できてバッテリーも不要なプラグインパワータイプのものや、スマホに直接挿せるUSBタイプのものも多数登場しており、簡単に動画の音質をアップすることが可能です。

その他、最近注目の音響効果が「ASMR」です。食べ物を食べる咀嚼音など、なんだか心地良くもぞもぞする音として注目を集めています。耳元でリアルに感じられる音の臨場感が、視聴者のハートを射止めているわけですね。ASMRの録音には、リアルな耳の位置に定位するマイク「バイノーラルマイク」が使用されます。中にはマイク自体が耳の形をしているものもあり、これに向かって自分の声や音をボソボソと聞かせるわけです。

また前回ユピスタで紹介したボイスチェンジャーで、声をモディファイして遊んでみるのもおもしろいですね。声の高さを変えたり、性別を変えたり、キャラクターを自在に変化させることで新たなアイディアや刺激が生まれるかもしれません。

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ギアの進化でプロ並みの動画に

動画撮影にジンバルや照明機材、マイクなどのギアを使用することで、誰でもプロ並みの動画を作れる時代になってきました。実写撮影のYouTuber、バーチャルのVTuber、どちらも面白い動画配信として、興味がある方はぜひ始めてみましょう。

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ユピテルでは、レーシングドライバーの猪爪杏奈選手を迎えたYouTube企画「ユピ★ゼミ!」をスタート。初心者ドライバーが知りたい「上手な走り方」「運転のコツ」など、一般道で役立つドライビングテクニックの数々を、動画でお届けしていく予定です。



またドライブレコーダーを多数手掛けるユピテルでは、美しい走行映像を撮影できるモデルもラインナップ。夜間の暗い中でも鮮明に撮れる「SUPER NIGHT」シリーズに加え、4K画質での記録に対応した「Y-4K」(カー用品量販店モデル)、「ZR-4K」(カーディーラー専売モデル)は、高精細で鮮やかな映像が撮れるためドライバーYouTuberにもおすすめのアイテムです。

ジンバル


【執筆】ユピスタ編集部
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