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ネッククーラー最強説も?スマートプラグなど温暖化による暑さ対策ガジェットに注目

2025.10.6

猛暑が常態化し、蒸し暑い日が秋まで続くなか、熱中症や暑さへの備えとしてテクノロジーを活用したアイテムに関心が高まっています。首元を直接冷やすネッククーラーは機能や選択肢も広がり、また建設現場などでは暑さ対策がDX化されつつあります。室内の温度管理には、スマートリモコンやスマートプラグを利用したスマートホームなどのIoT技術が活躍。今回は、暑さ対策から省エネまで幅広く役立つ最新アイテムを紹介し、生活に取り入れるポイントを解説します。

暑さ対策の定番に?!最強ネッククーラー&スマート水筒

暑さ対策

2025年の夏は記録的な暑さとなりました。最高気温が40℃を超える「酷暑日」も各地で観測され、この暑さは秋になっても続いています。これだけ暑いと家から出たくないと思うかもしれませんが、なかなかそうもいかないもの。外出時には熱中症に注意して、暑さへの対策をしておきたいですね。

手軽にできる外出時の暑さ対策として、ハンディファンやネッククーラーが定番となっています。ひと昔前のネッククーラーは保冷剤をセットしたり、首に巻くリングを冷蔵庫や冷凍庫で冷やしたりする必要がありましたが、近年のネッククーラーやハンディファンはテクノロジーの力で冷却能力が大幅にアップしています。

現在、市販されている多くのハンディファンやネッククーラーには、「ペルチェ素子」と呼ばれる半導体部品を使った「電子冷熱」という仕組みが利用されています。ペルチェ素子は、電流を流すと片面が熱く、もう片方の面が冷たくなる性質を持つ電子部品です。冷える面を首元の左右に配置して血流の多い部分に触れさせることでひんやりとした感触が得られます。

さらに、最近注目されている暑さ対策のガジェットが「スマート水筒」です。スマートフォンとスマート水筒をBluetoothで接続し、水分摂取の量や時間を計測・管理してくれます。体のデータや天気をもとに適切な水分量や飲むタイミングを通知してくれるものもあり、身体に必要な水分補給を習慣化するのに役立ちそうです。

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デジタルデバイスで体調管理―「プロ用」の暑さ対策アイテム

暑さ対策

2025年6月、企業における熱中症対策の強化が法的に義務化されました。2024年には職場で熱中症が原因となった死傷者が1200人を超えたというデータもあり、熱中症の早期発見や応急対応、暑さへの備えが、働く環境を守るうえでも欠かせないものになっています。

それに伴い、「プロ用」の暑さ対策アイテムも増えています。強力なネッククーラー、アイスベスト、ファン付き作業服(空調服)など個人向けの装備に加え、大型扇風機や遮光ネット、ドライミストなど、作業環境を整える機器も多くの現場で多く使われるようになっています。

同時に普及しつつあるのが、体調管理デバイスを使った方法です。作業員にスマートウォッチやリストバンド型のセンサーを付けてもらい、体温や心拍数などをリアルタイムでモニタリングします。もし脈拍や体温に異常があればすぐに管理者に通知されるので、迅速な対応が可能になります。

また気温や湿度、太陽や建物などによる輻射熱を測定し、風も考慮したうえで熱中症の危険度を判断する「暑さ指数(WBGT)」も積極的に使われ、これを計測するWBGTセンサーも導入されています。また、作業員の汗・表情・顔色の変化をAIカメラで撮影・解析してコンディションの変化を判定するシステムも多くの企業が取り入れています。

AIによる現場のリスク予測が、暑くなる前に可能になるよう期待されています。天候と作業員の体調のデータを組み合わせ、AIが熱中症のリスクを事前に注意してくれる現場が増えていくかもしれません。

自宅の熱中症対策はスマート家電にお任せ。IoT化にはスマートプラグが活躍

暑さ対策

室内でも暑さへの対策が必要な時代になりましたが、室内の効率的な温度管理に役立つのが、さまざまなモノをインターネットにつなげるIoT技術です。

エアコンなどの空調設備のリモコン機能をスマートホームに登録しておけば、外出先からスマートフォンを使っての操作が可能になります。センサー付きのスマートリモコンなら、「室内が一定の温度になれば」あるいは「スマホが一定の距離内に入れば」エアコンが作動するなどの設定も可能。真夏日のお出かけでも、気持ちよく涼しい部屋に帰宅できます。

リモコンがない扇風機やサーキュレーターなどは、スマートプラグを活用すればスマート家電として使えます。スマートプラグにはWi-FiやBluetoothなどの通信機能が搭載されているので、コンセントに取り付けて家電の電源プラグを差し込むだけで、さまざまな家電がスマホやスマートスピーカーから操作できるようになります。便利なだけでなく、電源の落とし忘れによる電気の無駄遣いや待機電力の削減にもなります。

自動開閉カーテンも室内の温度管理に役立ちます。時間や室温で自動的に開け閉めすることで、エアコンだけに頼らない室温管理を行い、光熱費削減と快適さを両立させます。こうしたスマートリモコンやスマートプラグは自宅にWi-Fiさえ通っていれば手軽に導入することができるスマートホーム機能です。酷暑による暑さへの対策は、便利で省電力も叶うスマート化を進める良い機会になるかもしれません。

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暑さ対策のためのさまざまなアイテムが登場していますが、導入にあたっては設置環境や家族構成にマッチしているか、性能や機能を確認しましょう。ランニングコストや互換性もチェックすることで長く安心して活用できます。

ただあくまでこうした製品はサポートアイテムです。「水分や塩分をしっかり摂取する」「こまめに休憩する」などの自己管理は欠かせません。最新ガジェットを上手に使いながら暑い季節を元気に乗り切りましょう。

※Bluetooth®ワードマークおよびロゴは登録商標であり、Bluetooth SIG, Inc.が所有権を有します。
※「Wi-Fi」は「Wi-Fi Alliance」の商標又は登録商標です


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【執筆】ユピスタ編集部
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