マイクロ波センサーは、従来、電波法の規制
(免許が必要)により日本では一部の用途でしか
使われて来ませんでした。しかし、2001年5
月の電波法改正により、特定小電力無線として、
免許無しで使用できるようになり、優れた特長の
あるマイクロ波センサーを種々の分野でご利用い
ただけるようになりました。
※マイクロ波センサー使用製品は
 技術基準適合証明の取得が必要です。
物体検知センサーには赤外線や超音波等を利用した種々のセンサーがありますが、
マイクロ波センサーには次のような特長があります。
目的に応じて、より正確で高度な検出ができる
他のセンサーに比べ、マイクロ波センサーは種々の検出ができ、 目的に応じて、より正確で高度な検出が可能です。
障害物を透過できる
建材、ガラス、プラスチック等を透過しますので、 天井や壁の中に設置でき、美観を損ねず、センサーの存在がわからないように設置できます。 浴室やトイレの外部に設置し、外からの検知等も可能です。防水や防滴構造も容易にできます。ただし、金属や厚い壁等は透過できません。
気象条件や、設置環境の影響を受け難い
雨、雪、霧等の気象条件、直射日光、汚れ、結露等の影響、騒音、明るさ、熱源等、環境条件の影響を受け難く、 広い温度範囲で使用できます。
検知範囲の設定が容易にできる
アンテナの指向特性の選択により、目的とする検知範囲を設定できます。 焦電センサー等のレンズやリフレクターより設計が容易で、金型等も安くできます。
対象物の大きさが検知できる
車、人、小動物、木の葉等、対象物の反射/遮断面積に応じた出力が出ますので、 対象物を選択的に検出でき、目的物以外による誤検知の排除等に有効です。
使用周波数帯
マイクロ波センサーは次の周波数帯を割り当てられています。
10.5GHz帯(Xバンド) 電波法上、屋内での使用に限定されています。
24.2GHz帯(Kバンド) 屋内、屋外ともに使用できます。
機能別種類
機能別には、主に次の種類があります。
・ドップラーセンサー(1出力型、2出力型)
・送受対向型センサー
構造別種類
使用アンテナにより、主に次の種類(構造別)があります。
・導波管出力型(主にホーンアンテナを別付け)
・ピン出力型(主に平面アンテナを別付け)
・ホーンアンテナ一体型
・平面アンテナ一体型
マイクロ波ドップラーセンサーとは、送信器から移動している対象物に向けマイクロ波を発射し、反射してきたマイクロ波を受信して送信波と周波数を比較した場合、対象物の移動速度に比例して受信波の周波数がシフトする現象(ドップラー効果)を利用したセンサーです。シフトした周波数(ドップラー周波数)の信号を出力します。
●マイクロ波ドップラーセンサーの機能
マイクロ波ドップラーセンサーは次の機能に利用可能です。
・離れた場所から対象物の移動速度や振動が計測できます。
・移動物体を検知するモーションセンサーとして利用できます。
●ドップラー信号
ドップラー周波数は、対象物の移動速度と方向に依存し、ドップラー信号の大きさ(検出出力)は、 対象物のマイクロ波反射率、大きさ、形状、対象物までの距離等に依存します。これを利用し、対象物の種類や大きさ、距離を一定程度判別できます。